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「肝試し？今からですか？」
潮田くんが殺せんせーに聞き返す。
「えぇ！夏の夜にやることと言ったらこれでしょう！」
「殺せんせーが遊びたいだけなんでしょ？」
「君たちと違って先生ずっと殻に閉じこもってましたから！せっかくの南の島なのに！」
でも先生オカルト苦手じゃなかったっけ。お化け役とはいえ大丈夫かな。
…私も大丈夫かな。
「場所はこの島の海底洞窟。出口まで男女ペアで抜けてください」
意外と中は暗くて怖そうだ。
「Aいくよ」
当然かのように腕を引っ張るカルマくん。
いやいいけどね、「ペアにならない？」「うんいいよ」って会話はするべきだと思うのね。
中へ入ると案の定中は暗い。
洞窟なだけあってちょっと肌寒いし。
「そういやA怖いの苦手だったよね」
『得意じゃない』
「うん苦手なんだね」
別に苦手じゃないしー。怖くないしー。
そんなことを思ってると三味線の音が聞こえる。ぼわっと青い炎がついた。
暗闇からちょっと姿を変えた殺せんせーが現れる。
『ひっ』
「ここは血塗られた悲劇の洞窟…琉球。かつて戦いに敗れた王族たちが誹謗の死を遂げた場所です…」
そう言って殺せんせーは消えた。
「…"ひっ"って言ったねA」
『言ってない』
「録音しとけばよかったな〜」
『言ってない』
うん、怖くないし。
「って言いながら俺の背中にくっついてるけど」
『…前世の名残』
「前世何だったの」
『ヤドカリの貝』
「うわぁ悲しい一生を遂げてそう」
ヤドカリの貝に失礼だぞ。
楽しい前世だったぞ。
「決して2人離れぬよう。1人になれば彷徨える魂に取り殺されます…」
『…』
「…」
背後から急に声聞こえた。めっちゃびっくりした。体めっちゃ跳ねた今。
「正直に言うと？」
『こわい』
「ちゃんと言えたねぇ、えらいえらい」
そう言って頭を撫でられる。
く、馬鹿にされている。腹立つ。
暫く何もなく歩いていく。
話題は昨日のことへと移っていった。
「怖くないのが怖いんだよね」
『？』
「渚くんを見て正直衝撃を受けた。
鷹岡を倒したことじゃない。倒した後だよ。全然怖くないんだ」
喧嘩したら100%勝てるけど殺し屋にとってそんな勝敗はなんの意味もない。
そう言うカルマくん。
「怖くないって実は一番怖いんだなって初めて思った」
警戒心を持てないって、勝負では怖いことだよね。
でも、と笑う。
「負けないけどね。
先生の命をいただくのは、この俺だよ」
『私かも』
「言うね〜」
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みかん - 女の私が惚れるぐらい夢主ちゃんが可愛い…なかなかない代物ですよこれは…とてつもなくキュンキュンします🤦♀️更新待ってます🫡 (4月1日 2時) (
レス) @page14 id: fa46f83f13 (このIDを非表示/違反報告)
りるる - 更新待ってます (2022年8月29日 10時) (レス) @page14 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
ばたー - めっちゃ面白かったです！更新無理しないでください! (2022年8月3日 11時) (レス) @page14 id: 0921c4fed7 (このIDを非表示/違反報告)
くま - すごくどタイプの小説ありがとうございます!!ずっと悶えながら読ませて頂きました！更新頑張ってください！ (2022年8月2日 14時) (レス) @page14 id: f411827b0e (このIDを非表示/違反報告)
8hc - こちらの続きはないのでしょうか…(/；ω；＼) (2022年7月11日 8時) (レス) @page14 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年5月4日 21時
