1限目 ページ1
朝。いや昼。
顔を見上げれば、空は晴れ晴れとしている。
立ち止まってスマホを見ると、時計は明らかに遅刻を示していた。
まぁ仕方ない。
こんな山道だなんて思わないし。
なんなら普段から遅刻ギリギリなんだから仕方ない。
そう思い、またゆっくりと足を進めた。
(普段から遅刻ギリギリとは言ったが、実はいつもギリギリではない。アウトである。)
私は今日から3-Eに通うことになった。
シンプルに授業態度悪すぎてA組から落ちた。
いいんだ。A組に未練はないし。
E組への差別も特に無い。
ただしこの山道の坂だけは頂けなかった。
私の体力の無さを舐めている。
さっきから休みっぱなしで全く進まない。
そう、これはもう毎日遅刻しても仕方がないことだ。よし、言い訳できる。
そんなことを考えていると、ようやくボロい旧校舎が見えてきた。
うーん、ボロい。まぁいっか。
どうやら今は体育の時間らしく、外から複数人の掛け声が聞こえる。
ちらりと覗いてみれば、ナイフを素振りしている生徒達の姿。
ナイフ？？素振り？？軍隊か？？
うーん。
帰っていいかな？？(おい)
さっき来た道を戻ろうとすると声をかけられる。残念。
「おや、貴方は音無Aさんですね？」
タコ。黄色いタコがいる。
着ぐるみ？いや、触手は滑らかに蠢いている。
可能性は低い。
「私は貴方の先生です。殺せんせーと呼んでください。ヌルフフフ」
ぬるふふふ…
不思議な笑い方。ちょっと可愛い。
私も今度真似しよう。笑わないけど。
生徒達が集まってこちらを見ている。ざわざわしている。
ざわざわ…ざわざわ…
「にしてもいけませんねぇ、遅刻とは」
『…』
「にゅやっ！なんか喋りましょう！？」
『…』
「なんか喋れ」が1番難しい。
今日の夜ご飯何がいい？の質問に「なんでもいい」って返ってくるのと一緒だよ。
「なんでもいいが1番困るのよ！」って母ちゃん言うでしょ？？知らんけど。
「君が音無Aさんだな。私は防衛省の烏間という。
君の隣にいるやつだが、簡潔に言おう。
そいつは月を破壊した犯人だ。そして君に暗殺を依頼したい」
『…なるほど』
「「「「「納得はやっ！！！！」」」」」
月を破壊、ね…
初恋相手の仇現る。
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ムマ(プロフ) - シリアスがシリアルになってて朝ごはんかな？と…w (2023年2月26日 7時) (
レス) @page36 id: 6ac26bb231 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても良い作品ですね！ゲームを禁止してから数年。この作品を見つけました！この感想？を見てるか分かりませんが14限目(16ページ目)でA組からD組はグリーン車…ってところA組からE組になってますよ。 (2021年5月6日 17時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミミー(プロフ) - カメラくんカルマ仕舞ってはツボ笑笑 (2020年11月6日 17時) (レス) id: 0e4633d09f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - 蒼の戦姫ナキサさん» そうだったんですね！てっきり間違われていると思ったので、、 この作品応援してます！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月11日 2時) (レス) id: b8ffafd9e5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 推しが尊いさん» お恥ずかしながら、わざとなんです汗「いや逆だし」とカルマくんからツッコミも入ってます… (2020年5月11日 2時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年4月25日 22時
