28限目 ページ30
次の日、体育の時間。
私の実力が見たいと、軽いテストをすることになった。
ルールは至ってシンプル。
烏間先生に対先生用ナイフを当てればいいだけ。
「遠慮なくかかってきてくれ」
そう言って烏間先生は構える。
さて。
先生は相当強い。それは分かっている。
勝率があるとすれば、反撃がこないことだろう。
よし決めた。スピード勝負で行こう。
『…いきます』
まずはゆっくり走る。
どこを狙うか。
倒す必要が無いなら…腕。
地面を思い切り蹴った。
速さには自信がある。
「ッ！」
ナイフをとりあえずそれっぽく振ってみる。
先生は一瞬焦った様子を見せるが、当たってはくれない。
体力無いしなー。早めに決めたい。
ナイフは振り続けながら、低く足蹴する。
避けられたが問題無い。
ナイフを持っていない手で人中、鼻と口の間のくぼみを狙う。
相手は防衛庁特務省。
急所にくる攻撃は特に避けたいはず。
思った通り、私の拳を手であしらう。
『みつけた』
そうして出来た隙を見つけ、ナイフを胸に当てようとすれば、その手を掴まれる。
「っ、驚いた。君は…
いや、すまない。私は避けるだけのルールで手が出てしまった」
そういって手を離される。
「思っていた以上の実力だ。
改めて、君に暗殺を依頼したい」
『…気が向いたら』
向くかは果たして謎である。
*烏間視点
『遠慮なくかかってきてくれ』
音無A。
高い頭脳を持ち、これまでの授業で高い身体能力を隠しきれていなかった生徒だ。
にも関わらず、暗殺へ参加していない。
今も、興味が無さそうに(無表情で分からないが)、ナイフを持って突っ立っている。
「…いきます」
くるりとナイフ手で回すと、走り出す。
…遅い？これなら…
いや、違う！
「ッ！」
速い！！
ナイフは出鱈目に振られているようだが、一突きが速い。その振りも急所に近い場所ばかり狙っているようにみえる。
体がギリギリ追いついている程度だ。
その後繰り出される足蹴を反射でかわすがすかさず顔に拳が向かってくる。
まさか、人中を狙っているのか。
拳を手であしらった瞬間。
「みつけた」
自分の手は、彼女の手を掴んでいた。
＿＿＿＿＿しまった、避けるだけの予定が。
『っ、驚いた。君は…』
護身術を習っていたのか？
彼女の動きは戦闘に慣れていた。
「改めて、君に暗殺を依頼したい」
『…気が向いたら』
そう言って去っていく。
…彼女が暗殺に参加すれば、強力な味方になる。
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ムマ(プロフ) - シリアスがシリアルになってて朝ごはんかな？と…w (2023年2月26日 7時) (
レス) @page36 id: 6ac26bb231 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても良い作品ですね！ゲームを禁止してから数年。この作品を見つけました！この感想？を見てるか分かりませんが14限目(16ページ目)でA組からD組はグリーン車…ってところA組からE組になってますよ。 (2021年5月6日 17時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミミー(プロフ) - カメラくんカルマ仕舞ってはツボ笑笑 (2020年11月6日 17時) (レス) id: 0e4633d09f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - 蒼の戦姫ナキサさん» そうだったんですね！てっきり間違われていると思ったので、、 この作品応援してます！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月11日 2時) (レス) id: b8ffafd9e5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 推しが尊いさん» お恥ずかしながら、わざとなんです汗「いや逆だし」とカルマくんからツッコミも入ってます… (2020年5月11日 2時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年4月25日 22時
