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『«最近、飼い始めた、みたいな»』
「«…そう»」
え、"そう"って何!!ちょっと冷たい声何!!
あれ?すっごい嫌な予感がする。
『«あの、クロロ…?»』
「何?」
電話の声が背後からも聞こえた。
これは一体。いや、分かってるんだ。
けど知りたくないこの現実。
意を決して恐る恐る振り返れば、絶対零度の笑みを浮かべたクロロが。
カギ、シメタヨナー。アレー?
「A」
『ひゃいっ!!』
思わず声が裏返る。こわ、こわ。
誰か助けて。
「飼ってる魚、見てみたいな」
『ひぇっ!!飼ってないですごめんなさい!!』
正直に言った。無理だ。
ふぅん、と変わらず冷たい顔で言う。
「A、俺の正体に気づいた?」
『へっ!?気づいてないです!!』
違う、断固として気づいてません!!
気づいてない!!うん!!
「嘘、下手だからやめといた方がいいよ」
『ｱｯハイ…』
ポテチ食いながらハンターハンターの漫画読んでる前世の自分聞こえるかーい!?
実物の団長はその紙にいる団長の1億倍怖いぜ!!
「正体が分かってるなら言うけど、俺は幻影旅団の頭をしている」
ひぃっ、言っちゃったよ!私はどうなるんだ…!!
ぶる、と震えると、クロロは少し困った顔をする。
「そう怯えないでくれ。危害を加えるつもりはない」
『…え?』
予想外だ、絶対殺すと思ったのに。
いや殺されないのが一番ですけど!!
「Aは小さい頃の記憶が無いって言ってたけど。実は俺と一緒にいたんだ」
『クロロと…?』
「そう。流星街出身なんだよ、Aは」
衝撃の事実!!
そんなことあります?
あっ、でも親に捨てられてるし辻褄合う!!
「Aは逃げ足だけは早かったけど、気も力も弱くてさ。いつも俺が影で守ってたこと、知らなかっただろうな」
今の自分と何も変わってない。
てか守られてたの…
「ある日大人に襲われて、油断してAと離れたんだ。そして見つからないままだった」
あの街を抜け出して、旅団として活動して、ようやくお前を見つけたんだ。
そう言ってクロロは私を抱き寄せる。
えっ、元推しに抱きしめられてる…
「二度と離さない。たとえAが嫌だと言っても逃がしてやらない。
逃げようとしたら脚を切り落とす」
『ひぇっ!?』
恐ろしい発言ヤメロ!心臓飛び跳ねたわ!!ぴょんぴょんしたわ!!
ヤンデレなの!?ダメでしょこの人にヤンデレ要素付けたら!!
ふと、クロロの腕に力が籠った。
「俺の所に、戻っておいで」
その穏やかな声音は、どこか懐かしい気がした。
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アマネ(プロフ) - リクエストってよろしいでしょうか？ (2021年5月7日 17時) (
レス) id: f8218117cc (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - マジおもろい、R18ばんも普通に見たいけど見方がわからん (2020年9月3日 3時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 最っ高でした！今までこれ程までに心臓が止まりそうになったこどがないくらいキュンッとしました！！ (2020年8月7日 14時) (レス) id: ba46aa434f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年2月10日 22時
