狼と赤ずきん *パロディ ページ2
昔、あるところにかわいい女の子がいました。
おばあさんはたいそう女の子を可愛がり、赤いビロードの頭巾をあげました。
女の子はその頭巾がよく似合っていたので、
"赤ずきん"と呼ばれるようになりました＿＿
.
「A、おばあちゃんが病気で弱っているの。ケーキを一つ、ワインを一本持っていってあげて」
母はそう言って、少し重さを感じるかごを私に渡す。
「寄り道はだめよ。ずっとまっすぐ歩けばいいんだからね」
『分かった』
私は家を出た。
おばあさんは、村から離れた森に住んでいる。森には狼が住んでいると聞くから、ちょっぴり怖い。
森を歩いていると、一人の男性に出会った。
「やぁ、お嬢さん。こんな早くからどこへ行くの?」
『おばあさんの家に行くの。おばあさんは今病気で弱ってるから、お見舞いに行かなくちゃ』
「それはかわいそうに。
あっちにはお花畑があるんだ。どうかな、花を摘んで行くといい」
男の人が指した方向は、おばあさんの家の方角と外れている。
けれど私はこの時"寄り道はだめよ"という母の言葉を忘れていた。
『親切にありがとう』
「いいえ。おばあさんが元気になるといいね」
それじゃ、と男の人は去っていった。
私は花を摘みにいこうと、言われた通りの道を歩く。しかし、しばらく経ってもお花畑は見えてこない。
あの人が道を間違えたのかも。
そう思って引き返そうとする。
けれど…あれ。
『こんな道じゃ、なかった』
先程までの道とは打って変わって、光が届かぬほど木が生い茂っている。
引き返すのをやめて、もう1度進もう。
足を方向転換させる。
すると、今度は家が見えた。
どうして?さっきから場所が変わっていく。
『それに、おばあさんの家じゃない…』
私は道に迷ってどうしようもない。
この家を訪ねるしかなかった。
コンコン。
『どなたかいらっしゃいませんか』
そう声をかけると、ガチャと音を立ててドアが開く。
姿を見せたのは先程出会った男の人だった。
「君はさっきの。どうしたの?」
『道に迷ってしまって』
「そうだったんだね、怖かっただろうに。
一先ず家の中へ入るといいよ」
中へ入るよう言われ、家の中を案内される。
「ここへ座って。ほら、温かい飲み物だよ」
『ありがとう、ございます』
本当に親切な方だと思う。
出された飲み物に口をつける。
安心したせいか、なんだか眠くなって。
私は目を閉じた。
「おやすみ」
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アマネ(プロフ) - リクエストってよろしいでしょうか？ (2021年5月7日 17時) (
レス) id: f8218117cc (このIDを非表示/違反報告)
たにーさん - マジおもろい、R18ばんも普通に見たいけど見方がわからん (2020年9月3日 3時) (レス) id: 0ff6ba9ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 最っ高でした！今までこれ程までに心臓が止まりそうになったこどがないくらいキュンッとしました！！ (2020年8月7日 14時) (レス) id: ba46aa434f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年2月10日 22時
