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ページ10

『あの、少しお伺いしたいんですけど』


お店の前を箒ではいている女性に声をかける。


「ん?どうしたんだいお嬢さん」

『あそこの山奥にある村のことなんですけど
.....』

「お嬢さん、今からあそこに行くのかい??
辞めておいた方がいいよ。もう暗いしねぇ」

『どうしてですか??』

「最近ねぇ化け物が出るって噂だよ
あの山で」

『化け物....??』


大方、今回の鬼のことだろう。


「そうそう人が攫われて戻ってこないんだってさ
しかも木々に血が飛び散ってるとかなんとか
少し離れたこの町にも伝わってくるくらいだからねぇ」

『この町に被害はないんですか?』

「あぁ、今のところね」

『そうなんですね、ありがとうございます』

「もう日が落ちてるから気をつけるんだよ」

『はい』


この町での聞き込みを終えて、私も山に向かうことにした。


山の中腹あたりに来て違和感を覚えた。

ものすごい異臭がするのだ。

例の村はもっと山奥のはずなのに、だいぶ手前のところでこんなに匂いがする。

とっても鼻のいい炭治郎くんでは無いけれど分かるくらい。

腐った匂いや血の匂い。
色々な匂いが混じりあって鼻がねじ曲がりそうになる。

村に入る少し手前で時透くんを見つけた。

『時透くん、様子は?』

「鬼はまだ現れない
今のところこの異臭以外はなんの変哲もないよ
あと、人が連れ去られる時間帯は日が暮れた頃から丑三つ時までの間だって」

『村で聞き込みしてくれたの......??』

時透くんが情報を得ていたことにびっくりした。

「うん、まあ」

『そっか、ありがとう
じゃあもう少し待った方が良さそうだね』

拾壱→←玖



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作者名:紫陽花 | 作成日時:2023年5月29日 22時

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