好きだから仕方ない�� ページ47
「……」
スヤスヤと寝息を立てて眠るAの横に俺は座っている。
何故かと言うと、俺の手を掴んだまま離してくれないからなのだけれども。
「磯貝君、少しいい？」
「あ、はい。」
Aのお母さんが、部屋に入ってきた。
薬と飲み物を置きに来たらしい。
「今日はわざわざありがとうね。Aがお父さんに襲われた時も、貴方が助けてくれたんでしょ？ 本当に、何か縁があるのかしら？」
「あ、知ってたんですね……」
「もちろん。でもまさか、ここまで1人で抱え込むなんて……。私、母親失格ね……。」
少し下を向いて笑った姿は、どこかAに似ていた。
「そんな事、ないです。Aは、お母さんの事大切にしてます。だから知られないように抱え込んだんだと、思います……」
「ふふ、ありがとう……。あ、そうだ。磯貝君、Aの事下の名前で呼んであげたらいいのに。きっとAも喜ぶわよ？」
何か思いついたかのように悪戯な笑みを浮かべたAのお母さん。
「起きたら、呼んであげてね？」
「は、はい……」
そう言うと、お母さんは部屋から出ていき、また部屋は静かになった。
「磯貝……く……ん」
「……！」
俺の夢でも見てるのか？
そう思いながら、幸せそうなAを見ていると
「大好き……」
「っ……！？」
突然そう呟かれて、俺は戸惑った。
俺に向けられている訳じゃないのだろうけど、それでも意識してしまった。
「ん……あれ、磯貝君……？」
何事も無かったかのように目を覚ましたAに俺はこう言った。
「おはようA」
「え、えぇっ！？ これは夢？ そうか夢か……磯貝君が私の事、下の名前で呼ぶなんて……夢だ……」
「夢じゃないからな！？」
なんだか、この距離がくすぐったく感じた。
もしかしたらなんて、考えてみるけど、多分違う。
俺が、Aの事を────
磯貝君目線です！(書かなくても分かるだろうか……？)
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詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
