扉が閉まる ページ34
今日、Aは学校に来なかった。
昨日様子が変だったから、もしかしたらそれでかもしれない。
お見舞いにでも行こうと思って、コンビニに入ると、そこには休んでいたはずのAがいた。
「A……？」
「あっ……磯貝君……」
目が合うとAは、フイっと顔を逸らし、そそくさと出口から出ようとした。
俺は逃げられないように、軽く手首を掴んだ。
「なんで避けるんだ？」
「避けてなんかないよ！ 避けてなんか……」
ぐっと唇をかんで、言葉を詰まらせたAを見て、俺は不信感を覚えた。
Aは一体何に怯えているのか。
俺？ それとも父親？
それが分からないから、俺は尋ねることしかできない。
「逃げないから、とりあえず、出よ」
＊
＊
コンビニから出た後、俺達は近くの公園のベンチに座った。
「なんで休んだんだ？」
「ちょっと、具合悪かった……！ 考え事してたし、なんかもう頭ぐちゃぐちゃなんだ私……」
出会ったばかりの頃のAは、凄く明るかったはずだ。
でも、Aは最近元気がない。
一体、何でなんだ……？
「何かあるなら相談……」
「磯貝君！ ……人にはね、言えない事もあるんだよ……？」
「でも……」
「きっと知ったら、私の事嫌いになるよ。」
扉が閉まる音がした。
鍵が無いから、開けることが出来ない。
俺は開けたい。
苦しんでるAを助けたい。
(磯貝君目線です by作者)
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詩帆(プロフ) - 凄く素晴らしい作品！なんで順位ついてないの･･･？ (2021年7月13日 17時) (
レス) id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - おおおおおもしいです！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
コノハナサクヤ(プロフ) - 白木里沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年1月25日 23時) (レス) id: d9d1b0d776 (このIDを非表示/違反報告)
白木里沙(プロフ) - んほんほんほほ（なんやこいつ） 新作ですね!!! いやー、一気に見てしまいます…！ 面白くて…続きが気になりすぎます…！ 更新、がんばってくだせぇ!!兄貴ィ!! (2019年1月24日 21時) (レス) id: 69bdcdfefa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナサクヤ | 作成日時：2019年1月15日 23時
