[東京喰種]とりあえず平和に暮らしたい (ページ3)

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1day ページ3

　
　
　
　
「ぅあ……？」
　
　
　
何時もと違う肌触りの布団
　
　
窓から降り注ぐ朝日で目が覚めた
　
　
　
……ここどこ…あれ､私なんで生きてんの……？
　
　
　
死んだはずの自分が生きていることに驚いて､ぼんやりとしていると不意に声をかけられた
　
　
　
　
『やあ､A｡無事目を覚ましたみたいだね』
　
　
　
　
驚いて周りを見ると､金色の瞳をした黒猫が､尻尾を揺らして佇んでいる
　
　
　
ゆらり､と揺れる尻尾を見ていると､なぜ私は生きているのかが気になった
　
　
　
　
「ねぇ､私………死んだよね？」
　
　
　
　
思ったよりも掠れた声が出て少し驚いた
　
　
　
そういえば､なぜこの猫は人の言葉を話しているんだろう？
　
　
　
　
『僕の声が聞こえているのは君だけ｡他の人間達にはただの猫が鳴いているようにしか聞こえないよ』
　
　
　
　
「……！？…今､私声に出してないのになんで思ったことが分かっ……」
　
　
　
　
私は思わず後退った｡金色の瞳をしたこの猫に全てを見透かされているようで怖くなった
　
　
　
　
『君はもっと生きれるはずだったんだけど…僕達の手違いで死んじゃったんだよ｡だから……』
　
　
　
　
＿＿＿＿君はこの世界で生きることになったんだ＿＿＿＿
　
　
　
　
「は………？」
　
　
　
　
目の前の黒猫は口を楽しそうに歪め､少年のようでいて､そうでない不思議な声で私に告げた
　
　
　
　
『新しい世界へようこそ､A』
　
　
　