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一瞬、千冬が何を言ってるのかわからなかった。
しばらくして理解した私はあ…、と声を漏らす。
そういえば、好きって言われたんだった。
最近は圭介のことで頭がいっぱいであんまり考えられなかったけど、そうだった。
『あの、でも私…』
「Aさんの、意思なんですか？」
『え、っと…』
「Aさんが、自分で場地さんのとこに居たいって思ったんですか？」
それから千冬は私に質問攻めする。
ひとつの質問に答える前に次の質問に移るもんだから答えようがないけど。
しばらくして困っている私に気づいたのか、千冬は申し訳なさそうにぽりぽりと頭をかいた。
『あのね…私が、決めたの』
「……」
『たしかに圭介に戻ってこいって言われたのは事実だけど、最終的に圭介のところにいなきゃって決めたのは私だから』
「…ッス、」
『千冬には、ほんとにお世話になったのに、ちゃんとお礼も謝罪も出来なくてごめんなさい…』
私はそう言って頭を下げれば、黙ったままの千冬。
なんて、言われるかな。
幻滅されたかな。
もう関わることないから気にすることないはずなのに、そんなことばかり考えてしまう。
どのくらい経っただろう。
しばらくして千冬は口を開いた。
「わかりました」
『え、？』
「Aさんが決めたことなら、しょうがないっす」
『ちふっ、』
顔を上げると、今まで見たことないくらいの傷ついたような顔をしている千冬。
何故か、泣きそうになる私を優しく抱きしめた。
「ほんとに、好きでした」
『…や、』
「幸せになってください」
そうとだけ言って、千冬は私を離して店を出て行ってしまった。
その後ろ姿を見たら涙が止まらなくなって。
化粧を直すことなんか忘れて、そのまま外に出た。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
