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★場地side
トイレにいく、って言うAを外で待っていれば数分後ドアが開く。
Aか？なんて思ってそっちを見れば何故か千冬で。
偶然か？
俺の顔を見た千冬は、どこか切なげな顔をしている。
まさか、と思った。
「場地さん…」
「千冬ぅ、まさかお前Aと居たとか言わねぇよな？」
「…すみません、Aさんと話してました」
俺がそう聞けば、素直に話していたと言う千冬。
…隠さねぇのか。
いや、隠されても嫌だけど。
そうか、とだけ答えると、千冬は真っ直ぐ俺を見た。
「Aさんには…場地さんが必要です」
「…は？」
「幸せに、してあげてください」
そう言い残すと逃げるように去っていく千冬。
状況が理解できない。
てっきりAを返せって言われるもんだと思ってた。
なのに、Aのこと頼まれた？
もう全然わかんねぇ。
頭をガシガシとかきながら色々考えていればすぐにAが戻ってきた。
「は、おま、なんで泣いてんだよ！」
『うぅ…圭介…、』
「バカ！ここで泣くんじゃねえ！」
今まで見たことないくらいぼろぼろと泣いていて。
外だと言うのに構わず泣き続けるAを見て相当な事があったんだな、と察する。
思わず俺はAを抱きしめ、頭を撫でる。
するとAはさっきあった事や、千冬とのことを話してくれた。
俺の知らねぇうちに色々あったんだな。
・
・
しばらくして泣き止んだA。
Aの顔は涙で顔が濡れていたので自分の袖で不器用に涙を拭いてやる。
…触れられるのも、これで最後なのかもな。
Aの話を聞いていろんなことがわかった。
いや、元々わかっていたのかもしれない。
わかっていたのに、分からないフリをしていた。
だけど、それでAのこと傷つけてたなんてな。
あー、かっこわりぃ。
「行ってこいよ」
俺はそう、Aに言う。
最後くらい、カッコつけたい。
カッコいいやつって、Aに思われたい。
ありがとう、そう言ってAは千冬を追いかけていった。
「バーカ、俺のセリフだろ」
そう呟いたと同時に何故か涙が出てきて。
「クッソ、なに泣いてんだよ…」
後悔、してる。
だけど、お前のこと邪魔しねぇよ。
幸せになってほしい、って言うのが俺の本心。
「好きだ…」
俺のその言葉は、どこかへ消えていった。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
