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あれから諦めてマイキーに引きずられる私。
どこに着くかと思えば、普通に私の家だった。
『え、家?』
「そうだけど?」
『帰っていいの?』
「帰らねーの?」
『…帰るけど』
てっきりどっか変なところに捨てられると思ったから普通に家でびっくりした。
ましてや相手がマイキーだし。
『あ、じゃあ…ばいばい』
「……」
『…?マイキー?』
普通に予想外だったが、家に帰れるならよかった。
そう思って家に入ろうとすれば再びマイキーに腕を掴まれそれを拒まれた。
不思議に思いマイキーの顔を見ると、どこか拗ねたような、子供みたいな顔。
『どうしたの?』
「…俺の、Aだし」
『え』
急にそんなことを言ったマイキーに対して頭にはてなマークを浮かばせていればマイキーはぎゅうっと私を抱きしめた。
まあ、こんなことあるのはしょっちゅうだし特にびっくりしたりはしない。
なんとなく私を抱きしめるマイキーの頭を撫でれば弱々しい声で呟く。
「場地のAじゃねぇもん…俺のA」
『うん』
「行くな」
『別に…場地とはそう言うんじゃないよ?』
私がそう言えばマイキーはバッと顔をあげる。
びっくりした。
「じゃあ、証明して」
『は?』
「Aは俺のなんだろ?」
こいつ、何を言ってるんだ。
証明?そんなのしようがないだろ。
なんて頭の中で考えながらも私はそっとマイキーに顔を近づけた。
そのまま優しく唇を重ねる。
『…これでいいですか』
やったらやったで恥ずかしくなってすぐに離れればマイキーは何故か真顔。
おい、なんかもっと照れたりしろよ。
そうツッコもうと口を開いた瞬間マイキーは私の後頭部を押さえつけ再び私に唇を重ねた。
『んん〜っ、ちょ、まいきっ…』
「…今のはAがわるい」
『んぅ、も、やめっ、』
急いでマイキーから離れようとするが大人しく話してくれるわけがない。
そればかりか舌を絡ませ、時々優しく噛んでくる。
やっとのことで離れてくれた時には全然力が入らず思わずその場に座り込んでしまった。
「じゃ、俺行くわ。じゃーな、A♡」
『〜〜!バカ!変態!マイキーなんて嫌い!』
意地悪そうに笑って手を振るマイキーに対して私はそう叫ぶ。
ほんっと、子供。
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みや(プロフ) - 胡桃咲ふわりさん» 調べて見たら確かにあんな表現なかったです…笑 ご指摘いただきありがとうございます! (2021年9月9日 22時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
語彙力皆無 - 胡桃咲ふわりさん» え、間違い…? (2021年9月8日 22時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - 2でダシに使うがアシに使うになってます!!別の表現だったり、方言だったりしたらすみません。更新応援しております。 (2021年9月8日 8時) (レス) id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2021年9月8日 3時