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「ちょ、ケンチン何これ」
「…俺知らねぇ」
『おい見捨てんなドラケン』
2人してドラケンを見る私たちに対してとぼけたようにそう言う。
そればかりか“俺でてくから早く仲直りしろよ”なんて人事みたいなこと言って出て行った。
いや、実際人事なんだけど。
部屋に残された私たちはしばらく無言のまま。
そんな無言の空気を打ち破ったのはマイキーの方だった。
「話…聞いてたよな」
『あ、う、うん…ごめん…』
「いや…」
せっかく会話が成り立つと思ったのにまたすぐに気まずい雰囲気。
もう殺してくれ。
なんて心の中で色々考えたりしてみるけどそれで解決するわけではない。
仕方なく私から話しかけることにした。
『えっと…不安、だったの？』
「…まぁ」
『それは、えっと、ごめんね、』
「別に…俺もかっこわりぃ事したし。ごめん」
『ううん、』
私から謝ればマイキーも素直に頭を下げる。
珍しい。
いつまでもこんな雰囲気でもあれだよね、なんて思った私は頭を下げたままのマイキーの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
そんな私をびっくりした目で見るマイキー。
『ふふっ、髪ぼっさぼさ』
「…何すんだよ」
『別に〜！これで仲直りね！』
私はそう言ってからマイキーの手を取りぎゅっと握ってブンブンと振った。
握手！大事でしょ。
私が笑いながら手を振り続けていればマイキーはそのうち自分の方に私を引っ張り引き寄せた。
バランスを崩した私はマイキーの胸に飛び込む感じになった。
『まいき…っ』
「あーマジ可愛い」
『…もう』
「ほんと、可愛いなんて思う女オマエだけだから」
マイキーは私を抱きしめたままそう言う。
それが不意にも嬉しくなった私はマイキーの背中に腕を回した。
『私も大好きっ』
なんて、耳元で小さく呟けば急に何も言わなくなるマイキー。
何事だ？と思って離れてみれば何故か無表情で立っていた。
いや、死んだか？
なにがあった？
「ほんと、俺のこと殺す気？」
『へ、うわっ』
「今のはオマエがいけない」
『ちょ、なにして、』
マイキーはそう言ったかと思えば私を抱き上げてベッドまで運ぶ。
もちろん、ドラケンがいつも寝ているベッド。
「シ よ」
『ばか、場所考えて！』
「いーじゃん。ケンチン戻ってくる前に終わらせれば」
『勘弁…してください〜！』
今のマイキーは、私には止められなかった。
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みや(プロフ) - 胡桃咲ふわりさん» 調べて見たら確かにあんな表現なかったです…笑 ご指摘いただきありがとうございます！ (2021年9月9日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
語彙力皆無 - 胡桃咲ふわりさん» え、間違い…？ (2021年9月8日 22時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - 2でダシに使うがアシに使うになってます！！別の表現だったり、方言だったりしたらすみません。更新応援しております。 (2021年9月8日 8時) (レス) id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月8日 3時
