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昨日はあのまま寝落ちした。
朝起きたらいつもより早い時間でシャワーを浴び仕事用の服に着替える。
ちなみに仕事の方はもう最近では先輩、って言う立場になることが多い。
新しい社員の子も増え、教えることもそれなりに。
ゆっくり着替え、ゆっくりメイクをしていればもう家を出る時間になっていた。
朝ごはん食べたかったのに、まぁいいや。
いつもならそのまま靴を履いて家を出るのだが、ある問題があった。
昨日真一郎のうちに靴を置きっぱなしだったのだ。
あの靴履きやすいからお気に入りだったんだけどなぁ、なんて思ったけど取りに行くのもやだ。
てか顔を見たくない。
仕方なく別の履き慣れていない靴を履いて家を出た。
あー、サイズあってないかも。
・
・
『ありがとうございましたー』
今日も1日いつも通り仕事を終える。
帰るかなぁ、なんて考えていれば後ろから肩を叩かれた。
振り向けばお馴染みの店長の姿が。
「Aさん今日なんかあったの〜？」
『え？何もないですよ』
「ほんとに？顔怖いわよ？」
『うそ！』
確かに、仕事中も真一郎のことを思い出してずっとイライラしていた気がする。
無意識に不機嫌そうな顔をしていたのか、だとしたらやばいな。
なんて思い思いっきり鏡に顔を向けた。
だけどそんなわからなかった。
…自分じゃわからないもんだな。
「そんなAさんに！はいこれ！」
『？』
鏡の前で顔を顰める私にポケットからあるチラシを出して私に渡す。
そこには“花火大会”と大きく書かれている。
『花火大会かぁ、学生の時以来』
「なんかあった時は、彼氏さんとお祭りデート行ってきなさい！もう夏も終わりよ！」
『夏、かぁ』
そう考えてみればもう9月中旬。
肌寒くなってきた頃だ。
…ってか店長今彼氏さんとって言った？
『…考えときます』
「あら、今日はノリ悪いわねぇ」
私がそういえば不思議そうな顔をしてどこかへ行ってしまう店長。
店長、私は今その張本人のことで機嫌悪いんですよ…なんて言わないけど。
とは言っても夏らしいこと今年何もしてないしなぁ。
このまま無駄にするのはもったいない。
そこで私は”ある人”に電話をかけた。
『もしもし、今夜暇？』
“今夜？”
『暇だよね、迎え行くから準備してて』
“ちょ、まだ暇って言ってな…”
『また後で』
少し強引だっただろうか。
まぁいいよね。
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らいむ - 悲しい・・・でもとてもいい話ですごい感動しました。涙腺がぶっ壊れました。ありがとうございました！ (2023年1月6日 20時) (
レス) @page26 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
箔月 - 涙が止まらない…それくらい感動しました (2022年1月31日 22時) (レス) @page26 id: c0f79eeeaa (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 最後の話読んだときまぢで涙止まりませんでした。悲しい夢オチ…｡:ﾟ(;´∩`;)ﾟ:｡ (2021年12月29日 19時) (レス) @page26 id: b29aa485ac (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 水無月さん» 最後の話すごい考えました笑素敵だなんて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月20日 12時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 花蘭さん» 前作からありがとうございます！そんなに読んでもらえてるなんて嬉しいです！ (2021年9月20日 12時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月4日 23時
