検索窓
今日:2 hit、昨日:11 hit、合計:261,631 hit

5 ページ5

『3人で帰るの久々だね!』


「一昨日3人で帰ったろ」


『あれ、そうだったっけ』




帰り道、3人で並んで歩く私たち。

もちろん真ん中は場地。


私が笑顔で言えば、場地にそうツッコまれた。






『なんか毎日千冬と2人で帰ってる感じがする』


「だってよ、千冬ぅ」


「俺は全然そんな感じしないっス」


『うぅ…ひどい…』




千冬がひどい事言うもんだから拗ねた感じを出して見れば“嘘だわ”と訂正された。

ちょろい。




しばらく行ったところで千冬が口を開いた。




「んじゃ、俺ら此処だから」


『えっ送ってくれないの』


「俺今日場地さんとゲームする約束してんの」


『えぇ悲しい』





私の家は2人の家より少し遠いところにある。


送ってくれてもいいのに、なんて思いながら私は諦めて肩を落とす。



今日場地のこと占領しちゃったからたまには千冬に譲ってあげよう。


私って優しい。

こんな優しいんだからもうちょっとモテてもいいんじゃないかな。


まぁこれできっと場地も私のこと好きになったよね。





『じゃあね!楽しんでねっ』


「おー」


「じゃーな」



引き止めてくれないんかい。

心の中でそうツッコみながらも私は2人に手を振って1人で歩き始めた。



1人で帰るのはつまらない。

いつもどっちかが必ず家まで送ってくれるから1人で帰るのなんて久々。






『帰ったら場地にメールしよっと』


直接会ってなくてもメールや電話は出来る、と前向きに考え、なんとなくスキップして帰った。





















「千冬ぅ、A送ってった方がよかったんじゃねぇの?」


「…わかってますよ」


「不器用だな、お前ら」


「鈍感さで言ったら場地さんもっスよ」


「は?」

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (566 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1386人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…!ありがとうございました! (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです!新作も楽しみにしてます!! (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです!次回作も楽しみにしてます! (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました! (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みや | 作成日時:2021年8月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。