11 ページ11
「お前ら1限目どこ行ってた」
『千冬に攫われてました』
「よし松野、お前は此処残れ」
「おいA何言ってんだ。元々お前が…」
「松野、言い訳は後で聞く。Aは早く帰れ」
『はい!さよなら!』
放課後。
私たち2人は担任に呼ばれ1限目のことを聞かれた。
どうやら教科担任が報告したみたい。
孫の代まで呪う。
だけどそんな私は普段は割と真面目に授業受けてるし、周りから見たら普通に真面目な女の子。
自分で言うなって?事実だからしょうがないだろ。
結局私の言うことを信じた先生は私だけを解放してくれた。
千冬ゴメン。
職員室を出る際千冬の方からめちゃくちゃ良くないオーラが見えたけど見なかった事にしといた。
うん、スルーが1番!
『場地まだいるかな…』
私はそう独り言を呟く。
千冬は当分先生に捕まったままだろうしこれは2人きりのラブラブチャンス。
逃すわけにはいかない。
『待っててね場地くん♡』
私は再びそう言うとスキップしながら場地のいるであろう教室に向かった。
あー、好きな人いるって幸せ。
・
・
『ばーじくん♡』
「は?きめぇ」
『酷すぎる』
教室に場地がいるのを確認してドアから覗きながらそう名前を呼べば、そんな私を睨みつける場地。
怖い怖い、私に何か恨みでもあるのか。
まぁ日常茶飯事か。
そう1人で解決していつも通り場地の前の席に座る。
今日も場地は残って勉強。
『今日は英語ですかー?』
「おー、全っ然わかんねぇけどな」
『場地は馬鹿だもんね』
「はっ倒すぞ」
すみません、と一言謝り場地の筆箱から1本赤ペンを取り出す。
見るからに違いすぎる回答。
なんでこうなった?ってものばかり。
『ここはね、比較級で…』
「ヒカクキュウ?なんだそりゃ」
『そっからか』
中学生にも満たないほどの頭の場地に呆れながらもひとつひとつ丁寧に教えていく。
人に教えると自分の勉強にもなるから一石二鳥なんだよね。
それに、こう言う時間は嫌いじゃない。
むしろ大好き。
『つまり此処は…』
「おい」
『ん?』
「…これ、千冬か?」
私が教えてる途中で、声をかけてくる場地。
パッと場地の顔を見れば目線は首元。
思い出した。
千冬にめっちゃキスマつけられたんだった。
『これね、挨拶なんだよ!』
「は?」
割と本気で完璧挨拶だと思ってた私。
多分場地より馬鹿。
1386人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…!ありがとうございました! (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです!新作も楽しみにしてます!! (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです!次回作も楽しみにしてます! (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました! (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みや | 作成日時:2021年8月25日 0時