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『それで…なんか用事ですか？』
「お2人って…付き合ってるんですか？」
「『え』」
何を聞かれるかと思ったらそんな内容。
意外すぎる質問に対して思わず千冬と声が被ってしまった。
すぐにその内容を理解して笑いながらその子に返す。
『付き合ってないよ！』
「そうなんですか？！」
『うん。私彼氏いるし』
「え、いらっしゃったんですね！相手とかって…」
『場地圭介♡』
「誰がお前の彼氏だよ」
自慢げにウインクしながらそう言えば後ろから声がした。
振り向けばそこには千冬と同じく髪がぼっさぼさの場地が立っていた。
こいつらはなんだ2人して。
「俺らいつ付き合ったんだよ」
『昨日付き合ったじゃん！』
「え、まじ？」
『そうだよ！』
「おい場地さんのこと何騙してんだよ」
付き合ってるという設定を貫き通せば千冬にそう言われた。
さっきまで黙ってたからいいと思ったのに。
大事なところで口出ししてくるんだから。
『夢くらい見させてくれよ…』
「夢と嘘はちがう」
『おなじさ』
「なんでもいいけどよォ、お前ら俺の席で何してんの？」
私たちの会話を聞いてそんな質問をしてくる場地。
ごもっともです。
朝来たら自分の席で人が座ってセットなんかしてるんだから本人もびっくりだよね。
私もびっくりするもん。
「見ての通り髪セットしてるっス」
「自分の席でやれよ」
『いいじゃんいいじゃん。てか場地も髪ぼっさぼさなんだしやってあげようか？』
「まじで？頼むわ」
『任せろ』
それから数分して千冬の髪が終わった。
朝に比べたらだいぶ良くなった。
千冬髪染めてるのかな、それにしたらだいぶサラサラで傷んでる感じが全くない。
羨ましい。
『終わったよ』
「……」
『え、無視？次場地のやつやりたいんだけど…』
「しらね」
『なんでやねん』
セットが終わっても何故かその席を外さない千冬。
なぜだ、なんでこいつは動かないんだ。
まさか満足してないっていうのか？
場地の髪やりたいのにぃ、なんて考えていれば予鈴が鳴った。
「はい、もう時間だから教室帰っぞ」
『ええなにそれ！』
「時間は時間」
チャイムが鳴ればやっと席を立って教室へ戻っていく千冬。
横を通る時場地に“じゃあまたお昼来るっす”なんて伝えていた。
2人でお昼ご飯？いいな。
てか、場地の髪の毛できなかったじゃん！
触りたかったのに。
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みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…！ありがとうございました！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです！新作も楽しみにしてます！！ (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました！ (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月25日 0時
