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“貴方”は、いつも急に来る。
1年前となにひとつ変わらない圭介。
何かしら変わってもいいんじゃないかって思うくらい変わってない。
圭介は眉間に皺を寄せながら話す。
『なん、で…』
「オニーサン、そいつの事触ってるその手、離してもらえる？」
「誰だ君は、俺らの話に関係ないだろう」
「ごちゃごちゃうっせぇな、離せっつってんだよ」
そう言ったかと思うと圭介は一瞬で部長を殴り飛ばす。
変わらない、気に入らない事があるとすぐに行動するところ。
圭介は一言失せろ、と言うと部長はビビったように逃げていった。
そして少しため息をつくと、私に手を差し出す。
掴んでも、いいのだろうか。
こんな時にまでそんな疑問が私の頭を巡る。
「ほら早く立てよ」
『え、あ、うん、』
圭介に急かされ、私は慌てて圭介の手を取った。
立ったはいいが、その後も全然手を取った。
『…離してよ』
「離さねぇよ」
『なんで、』
「もう離さねぇって決めたから」
圭介はそう言ったかと思うと、あの時と変わらない笑顔で笑い、私を抱きしめた。
大好きな、あの匂い。
それに包まれた途端思わず何かが込み上げて涙が溢れた。
『なんで…、くるの、』
「おめーが呼んだんだろ」
『うぅ…そう言う問題じゃ、ないもんっ、』
「ハイハイ」
圭介は呆れながら泣く私の頭を撫でる。
不器用だけど、優しくてあったかい手。
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紫陽花(プロフ) - やばいくらい泣きました…！話の長さは長すぎず短すぎずの丁度いい長さなのにこんなにも深い話をかけるみやさん天才ですよ！！！！！ (7月3日 19時) (
レス) id: 5633e8474b (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり＠幽霊同盟 - 涙腺と脳味噌が崩壊した…()場地さんかっけぇぇです…新作出たら、絶対読みます。 (2022年5月7日 1時) (レス) @page34 id: 4d158fd0bc (このIDを非表示/違反報告)
mzhama(プロフ) - 原作では泣きましたが場地さんが幸せになってくれるのは嬉しいです。途中涙腺やられました。素敵な小説ありがとうございました (2022年4月16日 19時) (レス) @page34 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃん(プロフ) - 場地さん推しの私は最高でした…涙も出ました！ (2021年12月24日 1時) (レス) @page34 id: 587a5d2da1 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 最高でしたー！ (2021年9月26日 15時) (レス) id: 75bd89e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月13日 16時
