4 ページ4
あれからさらに1週間が経った。
やはり、一向に圭介の様子や行動は変わることはない。
学校帰り、1人で帰っていたある日のことだった。
「あれ？場地の彼女？」
「あ？どいつだよ」
「ケンチン知らねーの？あのポニーテールの子」
後ろからそんな声が聞こえて、思わず振り向くと、ピンクゴールドの少し背の低い男の子と金髪三つ編みの背の高い男の子がこっちを見ていた。
誰だろう、私からしたら見たことのない2人なので、思わず首を傾げた。
そんな私に駆け寄ってくる2人。
そして小さい方が私に向かって笑顔で言った。
「はじめましてじゃん！場地の彼女だよな？」
『あ、はい…あの、どちら様ですか？』
「あれ、俺のこと知らない？佐野万次郎。東卍の総長やってんの」
『あ、圭介から話たまに聞きます！あの…マイキーくん！』
「そうそう！」
私が思い出したようにいうと、マイキーくんは嬉しそうに私の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
あーあー、せっかく綺麗に結んだのにぐっちゃぐちゃだよ。
そんな私を見て、もう1人の男の子がマイキーくんを止めた。
「マイキー、困ってんだろ」
『あ、もしかして、ドラケンくん？』
「おー、まぁそんなところ」
『やっぱり！』
噂には聞いていたからわかった。
マイキーくんといつも一緒にいる子。
マイキーくんがこんなんだから面倒見はすごくいいらしい。
なんてマイキーくんのこと馬鹿にしてるわけじゃないけどね。
あれから何故かこれから集会があるから一緒に来い、と言われ、仕方がなく行くことになった私。
断ろうとしたがドラケンくんが“マイキーがそう言うんだからそうなんだよ”とか言い出すから断れなかった。
圧がすごい、圧が。
マイキーくんのバイクの後ろに乗せてもらい、集会がある武蔵神社に向かう。
「てかマイキーなんでAのことわかったんだ？初めましてだったんだろ？」
「いやー、前に場地と歩いてるめっちゃ可愛い子見て誰だろうって探してたんだよね」
「ストーカーじゃねぇか」
「違ぇし！で、その子をたまたま見つけたってわけ。な、A！」
『え？あ、はい！』
私2人に名前教えたっけ？と1人で考えているとそう話を振られたので慌ててそう答える私。
まぁ、細かいことは気にしなくていいか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1769人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫陽花(プロフ) - やばいくらい泣きました…！話の長さは長すぎず短すぎずの丁度いい長さなのにこんなにも深い話をかけるみやさん天才ですよ！！！！！ (7月3日 19時) (
レス) id: 5633e8474b (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり＠幽霊同盟 - 涙腺と脳味噌が崩壊した…()場地さんかっけぇぇです…新作出たら、絶対読みます。 (2022年5月7日 1時) (レス) @page34 id: 4d158fd0bc (このIDを非表示/違反報告)
mzhama(プロフ) - 原作では泣きましたが場地さんが幸せになってくれるのは嬉しいです。途中涙腺やられました。素敵な小説ありがとうございました (2022年4月16日 19時) (レス) @page34 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃん(プロフ) - 場地さん推しの私は最高でした…涙も出ました！ (2021年12月24日 1時) (レス) @page34 id: 587a5d2da1 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 最高でしたー！ (2021年9月26日 15時) (レス) id: 75bd89e55e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みや
| 作成日時：2021年8月13日 16時
