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★場地side
Aを連れ戻そうとするが、三ツ谷は俺に用がある、とか言って引き留めた。
「俺はお前と話すことなんてねーんだよ」
「俺はあるっつってんだろ」
「は？いい加減にしろや」
「いい加減にすんのはてめぇだ場地」
俺が喧嘩腰にそう言うと、一切引こうとしない三ツ谷。
今更なに話すってんだよ。
俺は三ツ谷よりAと話したいってのに。
そのうちにマイキーがAを掻っ攫ってその場を離れていった。
「場地、裏行くぞ」
「…おう」
三ツ谷はAが離れた後俺にそう言う。
今更それを断ることなんて出来なかった。
嫌な予感しかしねぇ。
・
・
人気のねぇとこに着くと、俺の前を歩いていた三ツ谷が振り返る。
「場地、お前にはちゃんと言っとくよ」
「…んだよ」
余裕があるように見せてる俺だけど、実際は余裕なんて全然ない。
むしろこれから三ツ谷の話を聞くことは怖い、だなんて思ってる。
Aが、三ツ谷のモンになったとか。
Aが俺から離れて行くとか。
全部Aの事ばっかなんだよな。
黙って三ツ谷が話すのを待つと、真剣な表情で三ツ谷は言う。
「Aに告白した」
「…は？」
「俺ずっと、Aの事好きだったんだよ、気づかなかったか？」
「てめぇ…！ざけんなよ！」
そう叫んで三ツ谷の胸ぐらを掴む。
いや、何処かでこんな話だっていうのはわかってたのかもしれない。
だけどいざ聞くとすげぇムカつく。
俺のモンって、わかってんだろ。
俺が顔を近づけてそう叫んでも、一切顔色を変えない三ツ谷。
「場地、お前に怒鳴られる筋合いねぇし、Aに触れる権利もねぇ」
「あ？」
「いい加減な事してんじゃねぇぞ！てめぇがAの事大事に出来ねぇなら俺が奪う」
「意味わかんねぇよ…」
そう怒鳴る三ツ谷を見て、掴んでいた胸ぐらを離した。
怒鳴られる筋合いねぇ？
お前が俺らの何知ってんだ？
いい加減な事？
俺はなにしたっつーんだよ。
もうなにがなんだかわかんねぇ。
三ツ谷は掴まれてよれた服を戻しながら最後に言った。
「俺もう引かねぇから」
それから俺を置いてその場を去る三ツ谷の後ろ姿を、ただ見ることしかできなかった。
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紫陽花(プロフ) - やばいくらい泣きました…！話の長さは長すぎず短すぎずの丁度いい長さなのにこんなにも深い話をかけるみやさん天才ですよ！！！！！ (7月3日 19時) (
レス) id: 5633e8474b (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり＠幽霊同盟 - 涙腺と脳味噌が崩壊した…()場地さんかっけぇぇです…新作出たら、絶対読みます。 (2022年5月7日 1時) (レス) @page34 id: 4d158fd0bc (このIDを非表示/違反報告)
mzhama(プロフ) - 原作では泣きましたが場地さんが幸せになってくれるのは嬉しいです。途中涙腺やられました。素敵な小説ありがとうございました (2022年4月16日 19時) (レス) @page34 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃん(プロフ) - 場地さん推しの私は最高でした…涙も出ました！ (2021年12月24日 1時) (レス) @page34 id: 587a5d2da1 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 最高でしたー！ (2021年9月26日 15時) (レス) id: 75bd89e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月13日 16時
