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目が覚めればもう当たりは暗くて、ちょうど近くに時計を見てみれば時刻は0時を過ぎてきた。
起きて1番に思ったことは春ちゃんのこと。
0時を過ぎているってことはもうとっくに家に帰ってることだろう。
そして、次に思ったことは自分のこの状況。
この部屋から出ようとドアノブに手をかけるが全く開かない。
特別勘がいいってわけでもないがこれがどういう状況か、なんとなく検討はつく。
『監 禁…』
「ンな物騒な言葉口にしてんじゃねーよ、A」
『ひっ…、り、竜胆…？』
「やっと起きた」
全然気づかなかったが、同じ部屋にいたらしい。
スーツ姿のままの竜胆はの顔は、暗闇でよく見えない。
だけどどこか笑っているような気がして。
『…ねぇ出して』
「無理」
『…なんで、こんなことするの』
「ムカつくから」
『え、』
出して欲しいと繰り返しても全く聞いてくれる様子はない。
それもそうか。
大人しく出してくれる方がおかしい。
そのままゆらりと立ち上がる竜胆。
割と近いところまで来たところで、思いっきり私の後ろのドアに手をついた。
なるほど、これが世に言う壁ドン。
こんな物騒なもんだったっけ。
「Aに対してあんなひでぇ事したくせに幸せそうな顔してる三途がうぜぇ」
『…え、春ちゃんが？』
「それだけじゃねぇよ。三途に浮気されて俺に頼ってきたのはAの方だろ？なに勝手に居なくなろうとしてんの」
『それは…』
「気にくわねぇ。俺お前のこと好き、つったよな。なに？弄んでるわけ？」
『そんなつもりじゃ…！』
「納得いかねぇんだよ。お前らが幸せそうにしてんの」
私の話を聞こうともせず、そう話す竜胆。
何故か、苦しそうに話すもんだから私もなにも言えなくなった。
そこまで竜胆を苦しめていたなんて。
考えてもみなかった。
たしかに、今考えたら私はすごく自分勝手なことをしているのかもしれない。
…だけど。
『私が好きなのは…春ちゃんなの』
「……」
『春ちゃんがいいの。春ちゃん以外…考えられない』
この気持ちに嘘はない。
私の言葉を聞いて、竜胆はひとつ大きなため息をついた。
「そんなこと言っても、逃さねぇけど」
『え、』
「俺のモンになるまで、此処から出す気ねぇから」
『ちょ、りんどっ…』
竜胆はそう言ったかと思えば私をベッドに軽く投げ飛ばし、その隙を狙って部屋から出る。
後を追おうとしたが、ギリギリ届かなくて。
どうしてこんなにも上手くいかないんだろう。
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ！！作者様天才すぎる！！！ (11月27日 23時) (
レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか！？愛してるって！！え、カッコ良過ぎるんだけど！？竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます！最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい？ (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年11月16日 19時
