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…と、ここまで説明した通り。
本当は本人に聞くのが1番いいんだろうけど、いざ本人の口から聞くとなるとやっぱり怖い。
なんてもたもたしてたら半年が経っていた。
あの時と状況はなにも変わっていないが、そのほかで変わったことはある。
例えば、春ちゃんの帰りが遅くなったとか。
『春ちゃん、今日も遅い?』
「遅い」
『そっか…いってらっしゃい』
あの時は私より早く帰っていた春ちゃんだが、今となれば帰ってくるのは深夜。
春ちゃんが帰ってくる時間は大体眠れず布団の中で寝たふり。
寝室に入ってきたと思えば“あー、香水くせぇ”なんて呟きながら服を脱いで私と同じ布団に入ってくる。
服脱げばいいと思ってる?
気づいてないと思うけど髪にもその匂いつているんだけど。
あーあ、私惨めすぎ。
・
・
ある日のこと。
今日も春ちゃんは帰りが遅いと言うことなので1人宅飲みでもしようとコンビニでお酒を買いまくることにした。
個人的にお酒が強い方ではないけど、なんか飲みたい気分。
コンビニでどのお酒にしようか…と迷っていれば後ろから誰かに肩を叩かれた。
『…なんだ竜胆か』
「ンな酒買おうとして病んでんの?」
『違う』
私の肩を叩いたのは春ちゃんの仕事仲間だと言う竜胆。
なんか春ちゃんとデート行った時にたまたま会ってから仲良くなった。
今では連絡も取り合うし、時々2人で飲みにいく仲。
なんて春ちゃんにバレたら殺されそう。
「三途と宅飲みか?」
『残念ながら1人でーす』
「は?アイツいねーの?」
『帰り遅いって』
「ふーん…じゃあ俺が一緒に飲んでやろうか」
『結構です』
「可愛くねぇな」
春ちゃんに殺されたくないんで、なんて思って断れば竜胆は不機嫌そうな顔。
そのままどっか行ってくれればよかったのに、何故か竜胆は私が持っていたカゴを奪いレジに向かう。
『ちょ、自分で買うって、』
「九井の金だから気にすんな」
『まさかココくんからお金盗ったの?!』
「ンな犯罪みたいなことすっかよ」
『実際してんじゃん』
「……」
私が正論をぶちかましてやれば竜胆はそれ以上喋らなくなった。
ゴメンナサイ。
それからお支払いを済ませた竜胆はあたふたする私の腕を掴む。
『どこいくの』
「俺ん家」
『ええ、蘭ちゃん居るじゃん』
「三途にバレるよりマシだろ」
結局、竜胆の家で一緒に飲むことになった。
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ!!作者様天才すぎる!!! (11月27日 23時) (レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか!?愛してるって!!え、カッコ良過ぎるんだけど!?竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます!最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい? (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2021年11月16日 19時