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どれくらい寝てたのだろう。
気がつくとそこは知らない場所だった。
いや、正確には懐かしい場所。
シンプルでありつつ女の子らしい家具も置いてある。
『え…』
状況を飲み込みのに時間がかかる。
むしろまだ把握できていない。
私の記憶だとここは、学生時代の私の部屋。
あたりを見渡すと、鏡が目に入る。
それを見て私はぎょっとした。
成長した社会人の私なんかじゃない。
映っていたのは、まだ少し幼い顔の私。
『どう言うこと…』
私は1人の部屋で小さくそう呟いた。
一体何がどうなったんだ、朝っぱらから頭をフル回転させて考える。
しかし一向に答えは出ない。
その時だった。
「起きろー」
懐かしい声と同時に私の部屋のドアが開く。
そこには、懐かしくて、ずっと会いたかった人が立っていた。
『万次、郎、?』
「は?なになに寝ぼけてんの?」
『うそ…』
私は慌ててベッドから降りて万次郎を抱きしめる。
大好きな匂いに包まれ、私は思わず涙を零した。
幻なんかじゃない、本物だ。
「は、どういう状況?え?」
『うぅ…』
いつになっても泣き止まない私に、万次郎は少し戸惑いながらも優しく私の頭を撫でた。
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沙耶(プロフ) - ハッピーエンドで安心しました!作者さんありがとう♡ (2022年6月21日 19時) (レス) @page30 id: 5943b8e857 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 苺ミルク飴さん» ありがとうございました!マイキーには独占欲強めでいて欲しいと言う勝手な願望です笑別作の方も是非お願いします! (2021年8月15日 1時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - ピッキーさん» ありがとうございました!内容薄すぎる作品になっちゃいましたがそんな風に言ってもらえてすごく嬉しいです! (2021年8月15日 0時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごく面白かったです!!マイキーの独占欲がすごくて読むたびニヤニヤしてました笑夢主ちゃんもとても可愛くて、読んでいてすごく楽しかったです!別作の方の更新頑張ってください!応援してます! (2021年8月14日 23時) (レス) id: 976df8db05 (このIDを非表示/違反報告)
ピッキー(プロフ) - 最後まで、読ませていただきました!とっても、面白かったしハッピーエンドで終わって本当に良かったなぁと思いました!ありがとうございます! (2021年8月14日 20時) (レス) id: 277d56b499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2021年8月7日 21時