第8話 ___ ページ9
春瀬side
ここは?
何も無い真っ白な空間に俺は居た
??「唯月」
唯月「ッ」
後ろから聞き慣れた声が俺の名前を呼んだ
咄嗟に振り返ったがそこには相変わらず何も無い白が広がっていた
なんで今になってお前の声が聴こえるんだよ
もう聴くことの出来なくなった親友の声
??「唯月…」
もう一度声の方向に向いた時
足元に大量の植物が生い茂る
その植物の上に___は立っていた
??「唯月…」
唯月「待てよ…ッ!?」
俺の名前を呼ぶ___に近づこうとしたが足元のツタがどんどん身体に巻きついてきて思うように動けない
あぁ…
もう少しで掴めるのに
??「唯月…」
ツタに視界までも覆われたそうになった俺は
??「…悪い」
辛うじて見えた悲しそうな___と目があった
その時
パチッ
まるでテレビのチャンネルを変えた時のように視界に映る光景が一瞬で切り替わる
視界に映るのは同じ白でも窓から入る夕日によってほんのり色付いた建物の天井
薬のような匂いが鼻を刺激する
ここは病院だろうか
春瀬「イッ」
周りを確認するために起き上がろうとすると胸の当たりから軋むような痛みが走った
辺りを見渡してみるが人の気配はなく俺は枕元にあったナースコールのボタンを押した
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作者名:無名 | 作成日時:2021年8月9日 0時