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第10話 若気の至り ページ11

春瀬side

次の日



店の植物達を放っておく訳にも行かない俺は医者に激しい運動をしないようにと注意を受け退院した



タクシーを使うことも考えたが足を怪我したわけでは無いし、最近運動不足だったので歩いて帰ることにした



病院を出て少し歩いていると俺はふと思い出す




_あれ?店の鍵開けっ放しじゃね?_





店には花やレジ…



それだけではなく装飾の1部と化した相棒がいる




花や金はともかく相棒(アレ)を奪われたら最悪だ




早く帰ろう




俺は早々に医者の注意を無視し、小走りで家に向かった





まぁ、小走りだからセーフだろ





そんな言い訳をしながら近道である古びた工場を通り過ぎようとした時


バキッ



何かを殴る音が辺りに響く




続くように誰かの嗚咽




女性の小さな悲鳴









なんでこういう時に限って昼間からヤンチャしてるところに出くわすかな…



あって欲しくない状況で無いことを祈りながら工場の中を覗くと奥では複数の人間が縄に縛られ吊るされていてた。



手前ではパンイチの状態で縛られた上に、不良に囲まれボロボロになっている青年と不良によって地面に押さえつけられている女性がいる



ふと女性の方に顔を向けると目が合った



女性は今にも泣きそうな顔で口を動かし俺に何かを伝えようとしている




_タ ス ケ テ_




相手の不良の人数は13人














俺は1日だったけど病院で治療してくれた担当医の田中さんに心の中で土下座し、不良連中に話しかけた

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作者名:無名 | 作成日時:2021年8月9日 0時

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