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第一話 ページ2

藤襲山

Aside

着いた…

俺は今、最終選別の会場にいた。

会場には、30人位の人がいる。

皆んなすんごい険しい顔してるんだけど。

何?何で?え、まだ始まってもいないよね?

まだ始まるまで一刻位ある。

それまで、暇。

いやね、暇なのはいいことよ!?

でもね、こんなすんごい顔した人達の中に居るのは

ちょっと…キツイわ…

なんか、この状況を打破する方法は…


ふと、獅子色の髪の少年と黒髪の少年が

俺の目にとまる。

いや、正確には『何や強い気配するなあ』

って、来た時から気になってたんだけどね。

俺は柄にも無くその2人に話しかける事にした。

2人の近ずくにつれ、気配を強める。


『(1人が嫌なんて、俺も焼きが回ったもんだねー)』


皆さん。9歳でこんな事を思う俺は、変でしょうか?


俺の存在に気付き始めた周りの人達が、


「なんだ?あんな餓鬼も参加すんのか?」


とか、


「何?あの子。変な格好。」


とか言って、好奇の目を向けて来る。

俺は


『五月蝿いんだよ、テメェ達。余計なお世話だ』


って、睨みつけてやろうと思った。

けど、やめた。

ここは、大人の対応だよね。

第一、こんな人達のせいでトラぶって

鬼殺隊入れなかったら困るし。


そんな事を考えながら歩いていたら、

すぐ近くに2人がいた。

俺は、さっきから無意識に浮かべている

笑顔をくずさず、(←クセだ。)

2人に話しかけた。


『こんにちは。ねぇ、お兄さん達、強いの?』


え〜、突飛な質問だな!と思った人、 同感です。

いや、思ったもん!

自分で言っておきながらだけどさ、俺も!

初対面でいきなり「強いの?」って聞いて来る子供

普通いないよね!怖ェよ!もう!

ほら!2人も怪訝な顔してる!何してんだよ俺ェェ!


「まだまだ、強くなんかない。俺も、こいつも。」


獅子色の髪の人が答えてくれた。

良い人だな、この人。

答えてくれたし、謙遜してるし。

この中では圧倒的に強いのに。

あと、強くないって言われて、否定しなかった

黒髪の人も。


『そっか…。』


俺は多分、今ニッコニコだと思う。

優しい人に出会えて、嬉しい。

だってこの人達、気配から優しさ、

滲み出てるもん。普通に、嬉しい。


「俺は錆兎と言うんだ。」


獅子色の髪の方が言った。

どうやら、信用してもらえたらしい。

そして、錆兎は隣の黒髪を突っつく。


「冨岡義勇…」



短っ!でも嫌いじゃないよ。そういうの。

じゃあ、俺も自己紹介。

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作者名:夜桜 | 作成日時:2019年10月1日 14時

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