〇企業かあなたにEmployment【K/貴利矢】 ページ6
瑠花さん、リクエストありがとうございます!
「ただいまぁ…。」
「おかえり〜…ってどうしたの顔真っ青だけど。」
家に着くと、先に帰っていた旦那の貴利矢が私の異変に気づいた。
何を隠そう私の勤めはブラック企業。定時超えは当たり前、最高11連勤まで上司は黙認。そしてお決まりのように人使いは荒い。最低な企業だ。
私はことのてん末を貴利矢に話した。
「……って感じなんだ。ごめんね、家事してる余裕なくって……。」
「大事なお嫁さんがこんな状態なのに家事やれっていうほど、自分は愛のない男じゃないって。」
貴利矢はいつもこうやってちょっとふざけた雰囲気で私の気持ちを和ませてくれる。
「ねぇ莉乃ちゃん。会社の電話番号教えてくんない?」
「ん?いいけど…もう誰もいないよ?」
「いーの。」
私にはよくわからなかったが、とりあえず貴利矢に弊社の電話番号を教えて、その日の私はそこで意識が途絶えた。
翌朝、よくあるシチュエーション、鳥のさえずりで目が覚めた。
時計を確認すると、午後1時。
……午後1時!!!?
「や、やばいどうしよう…!い、い、急がなきゃ、あ、その前に上司に連絡、いや移動しながら…!」
「おはよ莉乃ちゃん。そんな慌ててどしたの?」
私が大慌てで、働かない頭を動かしながら準備をしていたところに、欠伸まじりに貴利矢が聞いてきた。
「会社遅刻だよ…!もう〜、居たなら起こしてよーー!!」
「あはは、ごめんごめん。莉乃ちゃんの会社、もう電話したからいいかなって思って寝かせちゃった。」
「え…?なんのこと??」
「んー、一言で言うなら、莉乃ちゃん退職させちゃった。」
朝(ではないけど私の中では朝)から爆弾発言を落とす貴利矢。
「…えぇー!!!??ちょ、ちょ、貴利矢さん!?」
「だってさ〜…。」
「自分の命より大事な人が、自分の命削ってまだ働いてるとこ、見たくなかったんだよね。」
いつもふざけた雰囲気で言ってくるくせに。
こういう時だけ本気なの、ほんとにズルい。
「収入なら自分の稼ぎがあるし、心配しなくていいから!」
「今日から無職、かぁ…。変な感じ。」
「無職って響き、やだ?」
働かなくていいとかいう夢のようなシチュエーションにおかれながら、ワガママを言うとちょっとむず痒い心地がしている。
「そっか…あ、じゃあ自分のとこに永久就職したってことで、どう?」
「〜〜バカ!!!」
Employment=就職
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時