〇オトナのやり方【K/迅】 ページ45
瑠花さん、リクエストありがとうございます!
「なんかさぁ…変わっちゃったよね、色々。」
デイブレイクタウンの手前、開けた橋の上で莉乃はそう呟いた。
手すりに腰掛け、足をぷらぷらさせながら棒付きキャンディをなめる。
「そういう莉乃は変わらないね、人間なのに。」
橋の対面側には迅。けれど前みたいな無邪気さはなく、ストライプのスーツをパリッと着こなす大人の男になっていた。
「1番変わっちゃったのは迅だよね〜!前はさ、私と一緒にいっぱい遊んでくれたのにさ!」
莉乃は迅をジトリと睨みながら拗ねる。
「なに?遊んでほしいの?」
「え、え、なに、急に近くない…?」
これ以上そったら落ちる、というくらい莉乃は体をそらす。だって迅の顔がめちゃくちゃ近いから。
「僕はシンギュラリティに達したことで大人になったんだよ。だから、莉乃と遊ぶのも大人の遊びね。」
迅は莉乃が落ちないようにか逃げないようにか、莉乃の背中に手を回して自分に近づける。
「え…!?じ、迅!ん……!」
空いているもう片方の手で莉乃の頭を固定して、キスを落とす迅。しかも大人な方。
迅は機械だが、莉乃は人間。莉乃はみるみるうちに酸欠で顔が赤くなっていく。
「…っは……する時はするって言って!」
「おこちゃまな莉乃には早かったかな?」
余裕の笑みで莉乃の顔を覗き込む迅。その顔にイラッときた莉乃は迅のネクタイをグイッと引き寄せ…
チュ…と軽めのキスをした。
「ナメないで。迅がその気なら私もやり方を変えるわ。」
すとん、と手すりから降りて、莉乃はそのままデイブレイクに向かって歩いていってしまった。
「あれもシンギュラリティ…なのかな?」
呟いた迅の耳が、こころなしか赤く見えた。
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時