【短編集】誰かと甘いひとときを2【仮面ライダー・戦隊】

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「莉乃さん、調子はどうですか？あなたの病気は治りました。これでもう大丈夫ですよ！」
「宝生先生、本当にありがとうございました。」

そう言って莉乃は深々と頭を下げる。

「それで？進兄さんはなんでここに？」
「あぁ、なんか急いでるみたいだったし、トライドロンに乗せてきたんだ。」
「莉乃さんに寄生したバグスターを、泊さんも一緒に退治してくれたんです。」

進ノ介の説明にすかさず永夢が口を挟む。

「そうだったんですか…妹を助けてもらって、ありがとうございます。」

これを聞いて霧子は進ノ介に礼を言った。

「バグスターを倒した時は、患者が霧子と剛の妹だなんて知らなかったし、礼を言われるほどじゃないさ。」

進ノ介は笑ってそう言うが、霧子はもう一度、進ノ介に頭を下げた。

「あ、お兄ちゃんちょっと肩貸してくれない？」
「ん？おぉ。どうした？」

剛は莉乃の手を肩に回すと、ゆっくりと莉乃を起き上がらせた。

「あのね…あ、でもお兄ちゃんが聞いたら怒りそうだなぁ…。」
「なに、怒んないから言ってみなって。」
「そしたら、先にお姉ちゃんが聞いてあげる。」

莉乃もそれならいいか、と霧子に何かを耳打ちした。すると霧子は…

「えぇぇぇぇぇ！！ちょ、ちょっと待って莉乃、本気なの！？」
「うん、本気だよ！」
「え、なになに姉ちゃん、なんだったの？」

進ノ介や永夢も、気になっているようでちょっと顔がわくわくしている。しかし霧子は剛に渋い顔をした。

「これはたしかに…剛が聞いたら怒るわね…。」
「え！？姉ちゃんまで！余計に気になるだろ！」

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