検索窓
今日:5 hit、昨日:51 hit、合計:62,381 hit

ページ31

金属同士のぶつかる音がしきりに響く。
ゼロワンは変身した壊に対して、未だ全力を出し切れずにいた。

「手加減しないで、よっ!」

しかし莉乃としての記憶がほとんどない壊はゼロワンに容赦なく斬り掛かる。

「莉乃と本気で戦うなんて…出来るわけないだろ!」
「だから、私はもう莉乃じゃ………うっ…!」

私はもう莉乃じゃない。そう言ってゼロワンに攻撃しようとした瞬間、壊が頭を押さえ込んで苦しみだした。

「壊!?どうしたの!?」

迅も何が起きたかわからない様子で壊の背中をさすっている。

「イズ、莉乃に何が起きてるかわかるか?」
「おそらくですが、彼女のメモリーチップにバグが発生し、ヒューマギアとなる前の記憶がフラッシュバックしているのだと思います。」

ゼロワンと迅が心配そうに見つめる中、壊は苦しみ続けていた。

「私は…私は、人間?それともヒューマギア?私は滅亡迅雷.netのひとり…でも或人とも友達で…どれがほんとの私なの…?わからない…わからないわからないわからない!」

自問自答していた言葉は次第に叫びに変わり、変身は解け壊の目からは涙が溢れ出た。

「どうして私は泣いているの?わからない…誰か…誰か教えてよ…!」

「莉乃は人間だ!」
「壊はヒューマギアだよ!」

変身を解いたふたりがそう叫んだのはほとんど同じタイミングだった。

「どっちなの…?私は…どっち?」

それだけ言い残して、壊のチップは火花を散らして砕け散った。

〇続、遠い春【S/ナダ】→←〇滅亡迅雷のオキニイリ_3【K/迅・滅】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
設定タグ:仮面ライダー , 戦隊 , 特撮
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。