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「__ってことで、カフェに通ってるらしいよ。」
「へぇ〜…ナダにそんな人が…これは調査に行くしかないわね!」
あれから帰って、せっかくだからアスナにも教えてあげようと、コウは聞いたことを全て話した。
「やめとけアスナ。これはナダの問題だろう。俺たちが首をつっこむのは下世話だ。」
メルトが本を読みながらアスナを制する。
「じゃあアスナのコウと俺の3人で行ってくる!」
「トワ…メルトの話を聞いてたか?」
こうして、バンバの視線を振り切ったトワと、メルトの説得を逃げ切ったアスナ、コウの3人で視察に行くことに。
ちなみにカナロはというと。
「お兄ちゃんが行ったらナダさんの好きな人を好きになりそうだからダメ!」
とのオトちゃんジャッジにより自宅謹慎である。
からんからん…。音を弾ませてドアを開くと、そこには外見よりも遥かにオシャレで古風な空間が広がっていた。
「いらっしゃいませ。3名様ですね。こちらへどうぞ。」
綺麗な微笑をたたえた店員さんが3人を案内してくれる。
「どの人がナダの片思い相手かな…?」
「アスナ、そんなにジロジロ見たら失礼だよ。」
「あ、ナダがくる!」
お店の中から歩いてくるナダの姿が見えた。3人はまるで探偵のようにメニュー表で顔を隠し、ナダを見守る。
「いらっしゃいませ…あ、ナダさん!こんにちは。」
「おぉ、莉乃さん。まいど。」
ナダが親しげに反応したのは、先ほど3人を通してくれた店員さんだった。
「やっぱり…!さっきの人綺麗だったもんなぁ!」
「アスナ、あんまり大声出すとナダに気づかれるよ。」
「ねぇ見てよ2人とも。なんか、仲良さそう…!」
いつものことなのか、席に案内されてから注文するまでがとてもスピーディーで、ナダは店員さんと和やかに会話をしている。
「このまま上手くいくといいね。」
「大丈夫だよトワ!だってふたり、めっちゃいい雰囲気じゃない?」
トワとアスナの会話を聞いて、コウもにっこり笑う。
このまま3人は軽く食事を済ませてお店を出た。
「おかえりなさい、みんな!ナダさんのお相手どうでしたか?」
「ただいまオトちゃん!めーっちゃ綺麗な人だったよ〜!」
年頃なのか、自分のことじゃなくても恋愛話というだけで盛り上がる女性陣。
そのかたわらでコウは、
「ナダにも、やっと笑える季節がきたんだなぁ…。」
と桜吹雪を見送りながら笑った。
〇守備範囲外なので結構デス【K/垓】→←〇遠い春【S/ナダ】
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時