【短編集】誰かと甘いひとときを【仮面ライダー・戦隊】 (ページ49)

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「ね？」
「う………。ほんとに、しょーもない理由ですけど、引かないでくださいね…？」

貴利矢は「大丈夫だって！言ってみ？」と優しくうながした。

「き、緊張、しちゃうんです！！」
「…自分と目を合わせるのが？」

あなたは少し顔を赤くして頷いた。貴利矢にとってはとても予想外の反応だった。

「なんでまた…。」
「それは、その…。」

よほど言うのがはばかられるのか、あなたは口をもごもごさせる。

「自分に教えてよ。なんで自分と目が合うと緊張しちゃうの？」
「それは……そ、その…。」

「九条先生が、好きだから、です…。」

「ん、よく言えました。」

貴利矢はあなたの髪をわしゃわしゃと撫でた。あなたは驚いてぽかんとしている。

「知ってたんですか…？私が、九条先生のこと好きなの…。」
「んー？知らなかったよ？」

じゃあなんで、とあなたは不思議そうに首をかしげる。

「でもま、自分にだけやけに冷たかったり、全っ然病棟違うのに話しかけてくれたり、お昼誘ったらOKしてくれたりしてさ。これってもしかして…とは思ってたよ。」

あなたはさっき以上に顔を赤くして、膝を抱え込んだ。

「並べて言われると…たしかに色々露骨すぎますね、私…。はぁ……。」
「だからまぁ、脈アリかなって思ってタイミング狙ってたんだよね。」

貴利矢はひょうひょうと答える。

「狙ってた？何をですか？」
「そりゃあもちろん、告白のタイミング。」

あなたは驚いて目を見開く。声が出ないようだった。

「結果的にあなたちゃんから言わせたことになっちゃったから、自分からも言わせてよ。」

「あなたちゃんのことが好きなので、自分の彼女になってください。」

「こちらこそ、よろしくお願いします…！」

後日、CRで

「ねー、2人っきりの時だけでも、その『九条先生』ってのやめよーよー。」
「ハードルが高いんです！！」

とイチャつく2人の姿が、永夢とポッピーに目撃されたとかされてないとか…。

Confession=告白