【短編集】誰かと甘いひとときを【仮面ライダー・戦隊】 (ページ47)

今日:91 hit、昨日:17 hit、合計:85,182 hit

〇滅亡迅雷のオキニイリ【機械/滅・迅】ページ47

すももさん、リクエストありがとうございます！

「いや…いやだ…行かないで……迅！滅！！」

ガバッと起き上がると、そこはいつもと変わらないデイブレイクタウンの地下。

「はぁ…はぁっ……良かった…。」
「どうした、あなた。」

近くのコンピューターで新たなゼツメライズキーを作っていた滅が、あなたの異変に声をかける。

「あなた、すっごい汗かいてるよ？暑いの？」

近くでゴロゴロしていた迅も、あなたの息の切れ方を見て心配してくれる。

「嫌な夢を見た…。」
「夢…人間の想像力から作り出される現象か。」

あなたは首を縦に振って、滅に駆け寄りぎゅっと抱きしめる。

「ねぇ…滅はどこかに行っちゃったりしないよね…？」
「当たり前のことを聞くな。」

あなたは安心した顔で、迅にも駆け寄る。

「迅は…？」
「僕もずっとここにいるよ！あなたのことも滅のことも大好きだもん！」

「そっか、そうだよね！」
「無駄な心配はするな。あなたの居場所はここ以外にない。」

安心させるためか、本心か。滅はあなたを一瞥もせずにそう言う。

「うん！私の居場所はここだけだものね！」

あなたも、滅の言葉を信じて疑わなかった。

一方そのころ、飛電インテリジェンスでは。

「イズ…あなたのこと、なんかわかった？」
「申し訳ございません、或人社長。現在も捜索を続けておりますが、まだ居場所の特定はできていません。」

社長である飛電或人は、秘書イズの報告に肩を落とす。

飛電インテリジェンスの社員がひとり、もう1ヶ月も前から行方を眩ませていた。瞬く間にニュースとなったこの一件、噂では滅亡迅雷.netが絡んでいるらしい。

或人はもう一度ため息とともに肩を落とした。

「頼むから無事でいてくれよ…あなた…。」