【短編集】誰かと甘いひとときを【仮面ライダー・戦隊】 (ページ22)

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〇戦慄 ff 恋の駆け引き上級者【音楽/大牙】ページ22

ちょーっと大牙さんが過激なことしまーす。苦手な方はすっ飛ばしてー！

supedoinさん、リクエストありがとうございます！

夜の帳が落ちて、草木も眠り月明かりが虫のささやきを包み込む午前2時。人間たちの活動する時間は終わり。
ここからは、私たちファンガイアの時間。

「今日も随分と愛らしい顔で俺を見つめてくれるな、あなた。」
「あなたしか瞳に映らないように仕向けたのは、どこのどなた？」

威勢がいいことすら可愛くみえる。そう呟いて大牙は私の耳をかじる。これが、始まりの合図。

「…っ耳は弱いからやめてって、言ってるのに…！」
「お前の『やめて』は『もっと』にしか聞こえない。」

耳の次は、首。そしたらまた下がって鎖骨。私の体にどんどんと赤い花が咲いていく。

「ん…可愛いな…。」
「キングの目も、曇ったものね。」

大牙の目付きが変わる。例えるなら、そう。紳士なうさぎから、野心的なオオカミへ。

「今日は………口が寂しそうだな。」

私の瞳をとらえたまま、唇を重ねてくる大牙。
いつもなら、触れる程度のキスを何回も何回も繰り返すのに、今日は噛み付くように長い長いキス。

私は息が続かなくなって、大牙の胸を叩いた。
そっと口から酸素が入ってくる。

「はぁ…っ、はぁっ……長い！」
「いつお前が助けを求めてくるかと、楽しませてもらった。」

同じ時間、口を拘束されていたはずなのに、大牙は口を舌でぬぐって余裕の表情。
またすぐにキスの嵐が降り注ぐ。

そしてやっぱり私の方が先に息がきれて、胸を叩く。けれど大牙は怪しげに笑うばかりで、ちっとも私を離さない。

耐えかねて口を開くと、そこからするりとナニカが潜り込んでくる。

「…！っは……んっ…ま…って………。」
「待たない。」

体の隅々まで支配され、ありとあらゆる弱点を攻められる。

大牙は、全部しってる。

「っ…だから、長い…！」
「長い？…ふっ、そうだな。たしかに俺たちの夜はまだまだ長い。」

愛される夜は、まだまだこれから…。