【短編集】誰かと甘いひとときを【仮面ライダー・戦隊】 (ページ17)

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武闘派のB/頭脳派の恋人【探偵/フィリップ・翔太郎】ページ17

「んん〜…今日もいい天気ですね。」

パジャマ姿で大きな伸びをしているのは鳴海探偵事務所で探偵見習いとしてお世話になっているあなただ。

「さて、今日はどんな依頼が来るのでしょう。」

あなたは私服に着替え、慣れた様子で4人分の朝ごはんを用意した。
綺麗に盛り付けられたお皿をテーブルに運んでいると、ガチャリ、と部屋の戸が開いた。

「あ、翔太郎さん。おはようございます！」
「あぁ、おはよ。今日も美味そうだな…さすがあなた。」

ちなみに今日のメニューはミネストローネとポーチドエッグである。あなたは手先が器用なのだ。

「2人ともおはよう。」
「フィリップさん、おはようございます！」

フィリップ、翔太郎、あなたと席につく。亜樹子はまだ起きてきていない。

「うん、今日も美味しそうだね。さすがあなたちゃん。」
「…フィリップ、俺とコメントが丸かぶりなんだよ。」
「ん？何を思って何を発言するかは僕の自由だ。」

なに？と翔太郎からなんだか険悪な空気が漂いはじめる。翔太郎とフィリップは席をたちながら言い合いになった。

「だいたいお前は………」
「それを言うなら翔太郎だって…」

普段そこまでひどい喧嘩をしない2人。言い合う姿を初めて見たあなたはおろおろするばかりだ。

「ちょっと…朝から喧嘩なんて、やめましょうよ！」

あなたは2人の肩を抑えてなんとか引き離そうとした。しかし、2人の動きがピタリと止まる。

「いい事を思いついたよ翔太郎。」
「ああ奇遇だな。俺も同じこと思いついたぜ。」

「僕はあなたちゃんが好き。翔太郎もあなたちゃんのことが好き。」
「それなら、今この場であなたに決めてもらった方が早い、ってな。」

あなたはハテナ顔からびっくり顔へ変わった。
いつの間にそんな話にすり替わっていたのやら。

「…うん？えーっと？…おふたりとも、頭かどっか打ちつけました…？」

んなわけあるか、と翔太郎からデコピンをくらう。地味に痛いやつ。

「さぁ、あなたちゃん。」
「早いとこ決めてもらうぜ。」

「君は」
「お前は」

「「どっちを選ぶ？」」