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今日も、何となく息をして。
何となくあの公園に行った。
電車を使って、冷たい夜風を切って。
A「…………」
久々に見たそこは全然変わってなくて、
そこに立つ私は何かが決定的に違っていて。
あの日より少し薄汚れてしまったベンチに座る。
途中買った水を飲んで、煙草を咥えて。
ライターを出そうとポケットに手を突っ込めば、
煙草が抜き取られた。
顔を上げた自分の口元が綻んでいくのがわかる。
心操「これ、そんなに美味しいのか？」
A「子供にはまだ早いんだよ。」
心操「いや、同い年だろ。」
そこにはジャージに汗を伝わせる、
ランニング中であろう彼がいた。
まさか居ると思わなくて、浮き足立つのを
悟られないように煙草を奪い返して火をつける。
彼は何も言わずに隣に座った。
A「元気？…って見ればわかるか。
かなり筋肉ついたね、モテちゃうなぁ。」
心操「そういうアンタも元気そうでよかったよ。
筋肉は自分の目標のためだ。」
A「いいじゃん、君の個性素敵だもんね。
きっといいヒーローになるよ。」
心操「…………。」
A「……？」
返答が来ないのでどうしたのかと隣を見ると、めっちゃこっちガン見してた。深夜に見ると怖い。
心操「……いつか、アンタを捕まえようかと思って。」
A「ほーう、言うねぇ君、そりゃ楽しみだ。」
母親を殺した私。尊属殺人は立派な犯罪だ。
その前に林間合宿で味方の敵も殺してる。
それでも、この生き方しか私は知らないから。
これからも私は、私の邪魔をする命を奪う。
これが許されることなんて絶対にない。
あってはならない。
心操「……アンタはそれまで死ぬんじゃねぇぞ。
輪廻A。」
その言葉に、俯いていた顔を上げる。
彼の背景には満点の星空が広がっていて。
本当に、眩しかった。
A「君は……
本当にサラッと酷いことをいうね、心操くん。」
心操「何度でも言ってやるよ、輪廻。」
A「ッ、」
完全に揶揄っている顔。
その肩を軽く殴る。
A「……帰る。」
心操「ああ、
______嗚呼、本当に君たちは残酷だ。
静かに深呼吸をして暗闇の中を歩き出す。
もう二度と、ここへ来ることはない。
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
