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朝、最近体力作りにジョギングをしている。
冷たい空気が肺に染み込んで
なんとも言えない気持ちになる。
人気もなく、朝靄が私を隠してくれる。
______この時間が、好きだ。
心操「あ、」
A「あ、」
180度右回れで全力ダッシュ
したが、あっという間に追いつかれた。
なんなら余裕そうな顔で並走されている。
心操「…………。」
A「はっ…はっ…」
えぇ、気まずい。
文化祭から陰口や後ろ指を指されることは
めっきり無くなった。
でも、みんなの不満が消えた訳じゃない。
一度拭いついた泥は簡単に落とせない。
それに……あの時の彼の目は……
心操「お前がA組って聞いた時、裏切られた気分だった。」
A「……うん。」
だろうね。
ポツポツと話し出す彼。
表情は驚くほど変化がなく、その心境は読み取れない。
心操「ヒーローに成りたかった…けど、
俺の個性は向いてなかったから諦めたから。
だから勝手にイラついた。見下されてたのかって。」
そりゃそうだろう。
だって私は当時無個性だった。
心操「……だけど思い出したんだ。
お前と初めて会った日、
''ヒーローみたい''って言われたこと。
救われたんだ。」
A「…っ、」
そんな思い出話をされても困る。
記憶を失った私は、以前の私じゃない。
それはまるで、今の自分を否定されたようで。
俯いた。
心操「ヒーロー科を目指す決意ができたのも、
ヒーローになりたい理由を後押ししてくれたのも、
全部お前だったんだ…ありがとう。」
A「……あっそ。」
なんて返せばいいのか分からなくなって、そっぽを向く。
そういえば、この間の合同訓練で特別参加者が
いたって聞いた。あれは心操くんのことだったんだ。
大丈夫だよ、君は私なんかよりずっとすごい。
私は未だ、自分に与えられた個性のやりどころが
わからない。どうすればいいかわからない。
『俺たちは───どうすればいい…？』
嗚呼、馬鹿だ。みんな馬鹿だ。
聞きたいのはこっちのほうだっていうのに。
A「……君はずっと、眩しかったよ。」
勝手に口が動いた。心臓が締め付けられるようで。
一瞬脳裏に浮かんだ星空の下、君はいた。
A「眩しくて、暖かくて、
ずっと苦しかった…っ」
心操「……。」
互いの足が止まる。
見開かれた彼の瞳にいたたまれなくなって、
その場を逃げ出した。
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
