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文化祭の準備は着々と進んでいった。
みんなの熱意はすごいもので、
サボろうとしたら見事に八百万さんに捕まった。
結果、宣伝係として役割を承ることになった。
今はホームページ制作のため、
相談すべく相澤先生を探している。
しばらく歩いていけば、
見覚えのある背中が見えた。
隣にいるの……知らない人だけどいっか。
A「相澤先生ー。」
相澤「輪廻か。どうした？」
A「動画とか紹介文作ってHPでもどうかと〜〜〜」
「…………。」
すごく見られている。
若干の気味悪さを感じつつ先生への要件を伝えれば、
すぐに確認をとるとのことで。
一通り終わった頃、やっと彼は口を開いた。
「……お前、ここの生徒だったんだな。」
A「……？うん、そうだけど。
あ、もしかしてお世話になってた人？」
「お世話……？」
ここ数日で何度も見た空気。
見兼ねた相澤先生から助け舟が出される。
相澤「輪廻、コイツはC組の心操人使だ。
そして心操、コイツは元普通科の輪廻A。
今は記憶を失ってしまっていて、
その関係でA組に所属している。」
心操「！？……記憶……A組……」
複雑そうな目でこちらを見る心操くん。
この学校に来てわかったことなのだが、
個性を持つ子はその個性に名前が似る。
相澤「じゃあ、俺は行く。」
心操「…………。」
返事を返す間もなくいなくなる相澤先生。
心操……相手を操るタイプの個性かな。
A「そうなんだよね。
君も噂くらい聞いたことあるんじゃない？」
───A組の
無個性でA組に入った女だからだろう。
生ゴミ。粗大ゴミ。埃。塵。
他にもいっぱい私の名前はあるらしい。
さすがにA組だからか手を出されることはないが、
反面陰口や後ろ指を指されることは多い。
心操「っ、それは……」
A「あ、わかった？」
分かりやすく顔を歪める心操くん。
きっと優しさからだろう、私を憐れむその目が
私をもっと惨めにさせる。
A「そういうことだから、心操くん。
もう関わらない方がいいよ。」
心操「……ッ」
くるりと踵を返して人混みに溶け込む。
心操くんは後を追ってこない。
でも、それでいい。それでいいんだ。
だって、あんまり近付きすぎると
私も知らない私を暴かれてしまいそうで怖いから。
だから、バイバイ、心操くん。
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
