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_________重也くんは真空を作る個性を持っていた。
それは、手のひら程度の小さな真空で。
エリちゃんの個性'巻き戻し'を利用した
個性無効化薬の最大の問題は、その腐食だった。
それを解決するのが重也くんの個性...
'真空'だった。
そのはずだった。
しかし組の腐敗を察し、この先が長くないことを
悟った当時組員だったマスターは彼を攫って逃げ出した。
更に、それに激怒した治崎は彼の抹殺と
重也くんを取り戻すことを命じた。
...その間に薬は完成してしまったようだけれど。
エリ「お、ね……ちゃ……？」
治崎「もう一度だ！！もう一度撃て！！」
さっき、トリ頭は治崎に命じられて
この場で最も脅威であるミリオの個性を消そうとした。
私の個性には限界がある。
彼の破壊と修復は私の個性じゃ防げない。
所詮、毒虫の私には彼は殺せない。
あのままいけば、彼の思惑通りミリオは
エリちゃんを庇って個性を失っていただろう。
そして、その希望はたった今崩された───。
ﾐﾘｵ「！！」
───壁を壊して飛び込んできた デクくんによって。
A「やっぱ…………
成れない、か…………。」
不本意だが、その背中を見た瞬間に
私は安心してしまった。安心してしまったんだ。
視界の端に治崎を殴り飛ばすデクくんが見える。
彼とミリオが協力すれば、この戦いもすぐ終わる。
エリ「…………。」
着弾の衝撃で倒れ込んだ身体で、
エリちゃんを見上げた。
悲しそうな、そんな顔で見てくる。
その顔が何ともウザったらしくて。
A「私は……君に憐れまれるほど、惨めなのか…
腹立つなァ..……」
ゆっくりと瞼が落ちる。
意識が少しずつ掠れていく。
遠くで誰かの声が聞こえる。
「ナイトアイ！確保を...！」
「サー...！後ろに...います...！」
「よくやった...！凄いぞルミリオン...！
後は任せなさい...！」
それすらもどうでもよくて。
最後に君の絶望した顔、
見たかったなぁ。
A「地獄に､堕ち……ろ…………さき……」
世界がブラックアウトする。
私は結局、最後まで仇すら殺せない弱虫だった。
______ごめんなさい、マスター。
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
