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「が……！？」
男の腕を個性の鞭で縛り止め、
息を潜めていた暗闇から一歩踏み出す。
光の奥でこちらを見ていた、その瞳が笑った。
死柄木「ああ、懐かしいな…
今までどこ行ってた？」
A「拗ねないでよ死柄木くん、
ちょっとした散歩さ。」
Mr.の腕に手を伸ばしていた…否、その腕を'破壊'しようとしていた男がこちらを見て怪しく口角を上げた。
場所はこれまた町外れの廃工場。
見つけるのにかなり手間取ってしまった。
治崎「これはこれは
母親殺しじゃねぇか。」
A「…………。」
不敵に笑う治崎廻───オーバーホールの後ろには
数々の手下たちがいる。
彼は死穢八斎會というヤクザの組の者で。
確か、組長はほぼ機能しておらず、目の前のこの男が組内の実権を握っているのだとか。
治崎「…
彼が私の鞭に触れると、それは弾けて無くなった。
彼の個性は''破壊''と''修復''。
その手で触れたものの生死を簡単に分ける。
そこに居たはずの、彼女だって。
A「マグ姉…」
トガ「…………。」
敵連合の仲間だった。
話したことはなかったけど、トガちゃんや
トゥワイスが悲しんでいるのだけはわかった。
そして、彼女を破壊したのがこの男だということも。
治崎「正当防衛だ。」
トゥワイス「なに！！？」
A「…別に、殺すことを責めない。
弱いものは死ぬ。死んだ方が悪い。」
治崎「ハッ！わかってんじゃねぇか。」
彼らも、正義のヒーローに成り損ねた悪役も、
雑草なんかよりは幾分かマシで。
いいなぁ羨ましいなぁ。
悪役にすら成り損ねた私に、
そんなこと言える資格はないのだろうけど。
だから私は、雑草なりに、毒虫なりに、
A「それでも、君はもう少し
思慮深く動くべきだ。
君が
治崎「ガキが、イキがってんじゃねぇぞ。」
ニコリと笑って返せば、ニコリと笑って返される。
ああ、早くコイツをぐちゃぐちゃにしてやりたい。
死んでも、死に足りないほどに。
……待っててね、重也くん。
君が泣き止むその日まで。
待っててね、マスター。
貴方という雑草に棲みついた毒虫がいたと、
ただ踏み殺されるだけではないのだと、
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
