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聖夜が終わり、
どっかの市が敵の手によって壊滅され、
それでも世界は回ってた。
A「_______________貴方が…」
送り迎えに抜擢された相澤先生は、
ちょっと私用で出ると居なくなった。
病室に、2人。
A「……。」
重也くんの育ての親で、私が救えなくて、
犠牲にしてしまった人。
その身体は酷く痩せ細っていて、
植物人間という4文字が突きつけられる。
今まで現実を受け止める勇気が出なくて、
どうしてもここに来ることができなかった。
全て時間が解決するだとか大人は言うけど、
そんなの全部嘘だった。
A「ッ、ごめ……なさっ……！」
自然と言葉が零れた。
目が熱くて、触れた手が冷たくて。
思い出も記憶もなんもないのに、
こんなにも泣けるものなのか。
A「……ッ！」
______一瞬、一瞬だけ握り返された手。
気のせいとも思えるようなそれに、
確かに彼は生きているんだと再び涙が溢れる。
あれからどのくらい経ったのだろう。
涙も枯れ切った頃、ようやく私は立ち上がった。
軽く会釈をして部屋を出れば、
途端に腰が抜けて座り込む。
「だ、大丈夫…！？」
A「ぁ…大丈夫です。
ありがとうございます。」
慌てて立ち上がれば、声の主と目が合った。
ああ、目も鼻も真っ赤だろうに。
恥ずかしくなって俯く。
「……少し話してかない？」
A「…………え？」
白い肌に真っ白な髪を
その雰囲気は、彼に重なって見えた気がした。
病室に案内された。
彼女はベッドに戻り、私は脇の丸椅子に座る。
冷「……私は轟冷。貴方は輪廻Aさんよね？
息子と夫がお世話になっております。」
A「！彼にはいつも助けられています。
なんというか…そっくりですね。」
そう言えば、嬉しそうに笑う冷さん。
やっぱり、どこか焦凍くんに似てると思った。
どうして病院に居るのか…は聞かないでおくか。
何を話そうかと顔を上げる。
沈みかけた夕陽も相まって、
彼女は今にも消えてしまいそうで。
冷「貴方は覚えてないかもしれないけれど、
貴方のおかげで私たちは少しずつ家族に成れてる。
…ありがとう。」
A「……ッ、いえ。」
前にも同じようなことを言われたな、
なんて。
相変わらず意味は分からないけれど、
それでも今だけは、その一言で救われた気がした。
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さ - 恋花さん» そういう事言われて不愉快になる方いるのでやめましょうね (2022年10月25日 0時) (
レス) id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
恋花(プロフ) - 重也くんって文ストの中也みたい！ (2022年10月21日 17時) (レス) @page2 id: bb4cebb7fd (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 小鉄さん» うぁぁ嬉しいですありがとうございます；；頑張ります…✨ (2022年10月14日 0時) (レス) id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
小鉄 - たくさん泣いたし途中何度も発狂したくなりました( ；∀；)こんなに感情を揺さぶられる夢小説は初めてです……！これからも楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 1時) (レス) @page43 id: a865d1e6ca (このIDを非表示/違反報告)
！！！(プロフ) - 咲さん» えええありがとうございます！自分も泣きながら書いてたので嬉しいです；； (2022年10月8日 9時) (レス) @page6 id: c955538e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：！！！
| 作成日時：2022年10月7日 22時
