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「なに食べたい?」
そう聞くとなんでもいいよ、とたどたどしいタメ語で返ってきた。
「じゃあ、フレンチトーストで!!」
フレンチトーストは何回か作っているので慣れている。
食パンをナイフで2つに切り、フライパンにバターを溶かす。この時の匂いは意外と好きだったりする、朝の始まりの匂いだ。
慣れた手つきで作業を終わらせ、スープを作る。昨日半分に切ったにんじんが余っていたので野菜スープにしとこう。
数分で出来上がった私の手抜き料理は、まふくんのお口に合うだろうか。人造人間なんて高級料理を毎日食べているんだろう、すっごい偏見。
お手頃価格で買ったテーブルにお皿に盛ったフレンチトーストと野菜スープを置く。見た目は完璧。元カレのお母さんに仕込まれた料理術がこんな所で生かされるなんて。
「できたよ〜！」
「なんにからなんでもありがとうございます…！」
「あはは！また敬語出てるよ！」
驚いた顔で困惑するまふくん。うん、可愛い。じーっと見れば高い鼻に白い肌、どこをどう切り取ってもイケメン。ていうか美少年。
「あ、あの？」
「あ！ごめん！朝ごはん食べるか！」
危ない、ただの変人だと思われちゃう。私は面食いではないのよ。
食卓についていざご飯！と思ったらあの…、とまふくんの控え目な声が聞こえた。
「ん？なーに？」
「これ、なに？」
フレンチトーストとちょこんと指指して首を傾げるまふくん。フレンチトースト？パンにバター塗りたくって甘いもの…。
「え！？」
「お、おかしい…？」
ここまで知らないものなの？いや、ここに来て初めてか。昨日の晩御飯ではこんなことなかった。
「まふくん、昨日の晩御飯何か分かる？」
「えーっと…お米と、あとは…」
困ったような顔をするまふくん。やっぱりこの子、人間のことがわかってないんだ。
ちらっとまふくんを見ると彼は涙をごぼしていた。
「えぇ！？どーしたの！？」
「ごめんなさっ、なにも知らなくて…」
「大丈夫だから！」
背中を摩るとこっちを振り向いて私を抱き寄せた。
「え？ちょ」
「捨てないでっ」
「捨てないから、え？」
こんな展開ありかよ。
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時林檎。 - 雛*Hinaさん» え!?全然そんなことありませんよ!?寧ろ素敵過ぎて改善したくありません!!改めて、素敵なネタをありがとうございます!! (2021年8月18日 15時) (
レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
雛*Hina(プロフ) - 確認が遅くなりすみません！！ ネタ使用ありがとうございます！ 説明足らずでわかりにくい設定とかあったら改変していただいても構わないので…… 最初からわくわくしてます！ 無理のない程度に更新していただけると嬉しいです！ (2021年8月18日 13時) (レス) id: dd09322265 (このIDを非表示/違反報告)
時林檎。 - 月夜さん» でしょでしょ!!あ、コメントありがとう! (2021年8月18日 7時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 新作おめでとう！ロボットっていいなぁ(´ω｀) (2021年8月17日 16時) (レス) id: 0e4ab80c46 (このIDを非表示/違反報告)
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