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「 おかげでここが分かった。 」



「 …ごめんなさい。私、全然ダメだね。結局1人じゃ何も出来なかった。 」



「 アイドルも色々大変なんだな 」



『 そうだねぇ。 』






「でも、これで良かったのかも。自分を偽り続けるって大変だから。

ごめんね、ずっと黙ってて…。 」





「 別に謝る事じゃない だけどこれからは悩む事や迷う事があったらいつでも相談してくれ。 」




『 今回は僕あんまり頼りなかったと思うけど、今度は僕も絶対役に立つから!! 』




スンっと鼻を鳴らした。






「 Aも、あんまり危なっかしいことはしない方がいい。 」




『 ぼくは、今回暴✖沙汰を起こしたくなかっただけで! 』







「 はいはい。 」






『 っていうか、佐倉さん僕の事ちゃん付けしてくれてたよね? 』




「 えっ!?あっ、うんッ…必死で… ダメだったかな?… 」




『 でも、さんに戻ってるよ? 佐倉愛里ちゃん!ん〜…愛里ちゃん! 』






ぱぁあっと顔を上げて、


「 これからも、よろしくッ…!Aちゃん! 」








「 うん ! 」



綾小路くんは愛里ちゃんを立たせる為に手を差し伸べるた。




「 綾小路くんは私の事、変な目で見ないんだね。 」









「変な目?」




「ううん、なんでもない!」





震えていた愛里ちゃんの手を握ると、その様子はなく、



なんとなく表情が柔らかくなっているのを感じた。






『 あ、僕制服を茶柱先生に行って何とかしてもらわなきゃ。 』






「 それもそうだな。 」




「 わあ、そうだね。 」




綾小路くんは来ていたブレザーを僕に渡して隠すように促した。





「 佐倉はもう、一人で帰れるか? いろいろあって疲れてるだろう。 」





「 あぁ、うん。でも…。 」




『 大丈夫だよ! ブレザー貸してくれたってことは綾小路くんがついてきてくれるみたいだし! 』




「 そう…だね!また明日!二人とも! 」






そういうと、佐倉さんは帰っていった。








「 いくぞ。 」



『 本当についてきてくれるの? 』



「 まぁな 。 」





そういって僕らは職員室へと向かった。

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作者名:匿名希望 | 作成日時:2022年10月10日 23時

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