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「 家電量販店の店員が女子高生二名に乱暴 明日はテレビで一躍有名人だな。」





「 ッッ、綾小路くんッ! 」



淡々と話す彼に向って店員は立ち上がった。




「 ち、違うッ!!! これは ッ! 」



『 はぁ…本当にあほだよね。何が違う?監視カメラにも、バッチリ映っているのに。 』




僕は破れた制服を右手で隠して、左手で監視カメラの方に指をさした。






「 未遂とはいえ未成年に手を出した。

あんたは刑事告発されて職を失いマスコミがあんたの実家まで押し寄せるだろうな。」





綾小路くんは店員に近づいて肩に手をのせて、はっきりと聞こえるように追い打ちをかけた。







「 アンタ、人生終わったな。 」





店員は怖くなったのか叫びながら逃げようとしたが、


先には、確かBクラスの…一之瀬さんというひとが警備員さんを連れてきていた。




「 女の子に乱暴しといて逃げようなんてムシが良すぎるんじゃないかなぁ? 」



取り押さえられた店員は、離せ、と暴れているが、離すわけがない。




「 お前らに邪魔する権利なんかないんだ!

 うッ…運命で繋がってるんだ!僕は雫ちゃんのファンなんだ!!!

 雫ちゃんだって知ってるはずだ、ね?そうでしょう?。

 毎日手紙のやり取りもしてるしブログだって、

 俺に見せる為に頑張って更新してくれてるんだぞ!

 お前らに分かるか!この学校に来たのだって俺がここで働いt… 」






「 もうやめてくださいッッ…!! 」



苦しそうに涙を流しながら佐倉さんは声を上げた。



「 貴方の事なんてファンだと思ってません。

それ、に私のお友達、Aちゃんにも、ひどい目に合わせたッ!!

もう、付きまとわないでください! 」






「ッッ!?…う、嘘だ。、嘘つきだ…ブス!!!。このブス女、僕を騙しやがって!

おいなんとか言えよこのブス!お前の事なんて好きでも何でもないからな!

分かってんのか!?おい、この!」




「 もういいでしょう? 」




一之瀬さんの言葉で、店員は「 くそぉ… 」と泣き出し、連れて行かれた。



「 あとは一之瀬が、うまくやってくれるだろう。 」






『 助かったよ、綾小路くん。 』



「 Aさんッ!! 」





佐倉さんは僕の方に抱き着いてきた。





「 ごめんなさい 、私のせいで…。 」




『 大丈夫、何もされなかったから。 』




「 二人と連絡先を交換しておいてよかったよ。 」

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作者名:匿名希望 | 作成日時:2022年10月10日 23時

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