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『それじゃあ、佐倉さん、一緒に帰ろうか。』
「はい！」
学校を出てすぐの事だった。僕らに合わせて、後ろから足音が聞こえる。
恐怖からか、佐倉さんは僕の手を握り早足になった。
『 佐倉さん、落ち着いて…？ぼくちゃんと傍にいるから！。 』
「 ヒッｯ…、あ、っ、はい 。 」
酷く顔色が悪い彼女は、怯えていた。なるべく暴力沙汰を起こすのはよくない、
「 ＿＿＿＿ ちゃん ｯハァッ 」
ねっとりとした声で、聞こえるその声。
きっとそれは佐倉さんにかけられた言葉で、
耐えられなくなったのか僕の手を振りほどいて人気のない方へと走っていった。
『 ｯダメだよ、佐倉さん！そっちに行ったら！ … 』
後ろからの足音が速くなる。
「 どけ！！邪魔だぁ！！ 」
僕を突き飛ばして ソイツ は 佐倉さんを追う。
僕は、携帯を確認しながら佐倉さんの方へ向かった。
「 いいかい？僕の言うことを聴かないと＿＿＿＿ 」
『 聴かないと……、どうなるんだ？ 』
カシャ、そう聞こえた瞬間家電量販店の店員はこちらを見た。
沸々と込み上げてくる怒りが、自分でもわかる。
抵抗しても、何もできないあの時を見ているみたいだった。
佐倉さんさ胸元がはだけて下着が見えている。
「 ｯお前！！僕と雫ちゃんの時間を邪魔するなぁ！！ 速く消せぇえ！！！ 」
掴みかかってこようとする店員に僕は抵抗すらしなかった。
「 Aさんッッ！！ 」
次は僕が床に押し倒されている状態になった。
パニック状態になっている佐倉さんをどうにか落ち着かせるために声をかける。
『 僕は、大丈夫だから、！ 』
「 ハハッッ！！お前もなかなかスタイルはいいからな、
僕と雫ちゃんの時間を邪魔し多分！許さないからなｯ！！ 」
そういうと、勢いよく僕の制服の胸元を破った。
「 Aちゃんッッ！！！ 」
避けることも、逃げることもできたはずだ。
最もいい策がもしかしたら会ったのかもしれない。
でもここで逃げて、避けても解決にはならない。
そして何より佐倉さんのためにならないと思った。
あたりを見渡すと、そこには監視カメラがあった。
そのカメラに気付いた瞬間、シャッター音と聞き覚えのある声が聞こえた。
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作者名：匿名希望 | 作成日時：2022年10月10日 23時
