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「 おはよう、A。 」



『 おはよ、綾小路くん。 』




挨拶をかわし、一緒に教室に向かった。


「 なんか騒がしいな。 」





『 なんだろう? 』






「 綾小路くん、Aちゃん…!大変なことが…! 」






先生の話を聞くに、Cクラスのバスケ部員が、学校側に対し、須藤を訴え出た。




とのこと、彼は机をたたき、「正当防衛だ!」と言い張っていた。






櫛田さんはみんなに呼びかけ、クラスのほぼ全員が目を向けていたが、





誰一人として情報を知る者はいなかった。








「 キミは退学しておいた方がよかったんじゃないか?


  レッドヘアー君


  キミの存在は、美しくない___。」



手鏡を持った彼はそういった。





「 ぁあ!? 」




「 須藤君!ダメだ! 」




平田君が、須藤くんを落ち着かせようとする。





一週間後、話し合いが行われるらしい。




クラスメイトに迷惑をかけた。


ということで、須藤くんは退学になっていた方がいいのではないかという声も上がっていた。




正直、これについては仕方がないが、僕は須藤くんがこんなことしないと思っている自分がいた。







「あなた達もそう思う?須藤くんが退学しておけばよかった、と」




「俺は別に」 「僕はどちらでもかな〜」




「お前こそどうなんだよ、手を貸した者の1人として」



「今の私達は0ポイント、仮に退学者が出て減点になっても、これ以上減りようがない」



「まあそうかもな〜」



「気に触る言い方ね」





『 見えてない加点や減点がないとは言い切れないっていいたいんでしょ? 』


「 そうだ。 」

「どういう意味なの?」



「表示されてないだけで本当はマイナスポイントが増えるかもしれない。


退学者を出した場合の減点は、


今じゃなく、将来に行われるかもしれない。


Aクラスに上がる為の条件に、”退学者がいない事 ”なんてものがあるかもしれない。」



「屁理屈ね」



「俺達は、学校のシステムを分かってないんだ。


Aクラスを目指すなら、考えうる危険は、排除すべきだと思うけどな。


それに須藤は運動能力や部活の優秀さでいずれ役に立つ可能性が…」








「皆、聞いてほしい!」




平田くんが皆に声をかけ、櫛田さんも一緒に声をかけ始めた。









要するに、情報集めだ。

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作者名:匿名希望 | 作成日時:2022年10月10日 23時

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