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「…綾小路くんはさ、…やっぱり、堀北さんみたいさ子が、すき？」
他のみんなは帰ってしまったのだろうか、
様子からするに、櫛田さんと綾小路くんの気配しか感じない。
「 なんでそう思うんだ？ 」
「いつも一緒にいるみたいだし…、クラスの女子の間でも、結構噂になってるんだよ？」
そんな風に思っているクラスメイトもいるのか。
まぁ僕も堀北さんと綾小路くんは仲良く見えるけれどな。
「堀北とは友達……、いや、ただの隣人だ。」
「 じゃぁ Aちゃんは？ 」
「 Aもそうだ。 」
「 そっか、私部屋に戻るね。 」
どういう状況だろうか。
櫛田さんは綾小路くんのことが好きなのだろうか。
「 じゃぁ、おやすみ。 」
というか、なぜ誰も僕の事を起こさずとりのこしていくの？
どういう状況だ？
『 あの〜、 』
「 起きてたのか。 」
『 いや、みんなが帰ってる時に僕も起こしてくれたらよかったじゃないですか。』
「 あ〜…忘れてった。 」
『 忘れられてたの僕！？ 』
「 違う、櫛田、スマホ忘れてる。 」
『 あ、ほんとだ。 ってやばいじゃん！急いで！追いかけないと！』
「 あ、ちょ、まてよ〜。 」
僕と綾小路くんはエレベーターの前まで付いた。
「あれ、確か女子の部屋って上だったよな？」
『 そうだね、こんな時間にどこに行くんだろう。 』
後を追うようについていくと、櫛田さんは海沿いで足を止めた。
そして、僕たちは木の陰に隠れるようにしてしまった。
そうせざるを得ない、行動、言動を彼女がしていたからだった。
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作者名：匿名希望 | 作成日時：2022年10月10日 23時
