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り「てつやって、高校のときAのこと好きだったよね」
沈黙が続いていた中、それを破ったのはりょうだった。
俺はその言葉が図星で、開いた口が塞がらない。
て「いつの話してんだよw」
俺はとっさに話を変え、その話を掘り下げることを拒んだ。
ピーンポーンとインターホンが鳴った。
虫「はーい…噂のAが来たよてっちゃん」
虫さんにそう言われて、顔をソファに埋める。
虫さんにだけはそういうこと言われたくないんだって。
て「あぁああもう、虫さんになりたぁああいいい」
「…どしたのてつやw」
みんなから注目を浴びた後、部屋に入ってきたAが冷たい目で俺にそう言い放った。
ゆ「マジでどうしたのてつやw」
て「いや、なんでもない」
これ以上聞かれても困るから、無理矢理話を終わらせた。
俺は未だにAへの片想いをこじらせている。
みんなに言うと馬鹿にされそうだから言わねぇけど。
そして俺の予想では、Aも同じように、高校時代の好きな人に想いを寄せたままだ。
あぁあ、片想いもそろそろ終わらせなきゃだな。
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作者名：てち犬 | 作成日時：2019年4月4日 16時
