鬼滅の刃？いいえ、盾です 弐

番外編！笑わない君へ2 ページ6

パアン！

悲「静まれ」

シーン…

悲「クビ等ではない。皆には、これからやって来る冨岡を笑わせて欲しい。その為に相談の時をとったまでだ」

へ…そんだけ？まあ、冨岡さんの笑顔を見れたら一生冨岡さんに貢ぐしかないよね。

不「ハァ？冨岡を笑わせろ？なんだって、そんな真似しなきゃいけねえんすか！？」

悲「それが、お館様の望みだからだ」

悲鳴嶼さんは、平板な声音でお館様から言われた事を皆に伝えた。

悲「ーという訳だ」

『お館様が本当にそう仰ったの？』

悲「ああ。お館様は、冨岡が水子以外の前で全く笑わぬ事を気になされていた。
そして、私にこう仰られた。『義勇の心から笑った顔が見れたら、どんなに嬉しい事だろう』と」

甘「そう言われてみれば…冨岡さんが笑った所って、見た事ないかも…どんな顔で笑うのかしら」

錆「俺は、無一朗が笑った事の方が見た事ないぞ。なんで義勇だけなんだ？」

『まーそうだねえ…』

無一朗も無表情何だよね。数年前まで双子のお兄ちゃん、有一朗君と暮らしていた所を鬼に襲われて…
鬼は原作を知ってた私が倒したけど、まだ子供の無一朗君にはかなりのショックみたいで…記憶を無くしてしまった。

配慮が足りなかった。キャラを守る事しか頭になかった。
ちなみに有一朗君は現在隠として鬼殺隊に貢献してくれているよ。

悲「私も同様の疑問を抱いたのだが…お館様が仰るには、時透は本当の自分を思い出せば必ず笑えるようになるが、
冨岡は自分で自分を追い込んでいるのだそうだ。自ら望んで後ろを向いていると」

『へぇ…自分で自分を、ねえ』

私は柱の皆に追いつける様に日々必死で鍛錬してるのに…冨岡さんは弱くなりたいと思ってるんだ。

錆「千秋姉さん…甘露寺達が若干怯えてるからオーラをしまってくれ」

『え？あっごめんね』

はぁ…この世界の主軸たる冨岡さんに嫉妬するなんて私がどうかしてたわ。所詮私は原作を知ってるってだけのモブ。しょうがないしょうがない。

煉「…冨岡を笑わせればいいのだな？他でもないお館様の願いだ！この煉獄杏寿朗、一肌脱ごう！」

『いや、悲鳴嶼さん、杏寿朗君…お館様はそういう意味で仰ったわけじゃ』

甘「私も頑張るわ！冨岡さんの笑顔も見たいし、何より、お館様の為だもの！」

ちょ、甘露寺さんセリフ被せんといて。
ていうか、違うよ！孤立しがちな冨岡さんを同じ柱として気遣ってやって欲しいって事でしょ！

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