鬼滅の刃？いいえ、盾です 弐

逆襲！ ページ38

はっ！目が覚めた。
宇髄さんは…炭治郎は無事？

あ！炭治郎が妓夫太郎の頸斬り掛けてる…
でも刀が押し戻され掛けてるよ。
こんな所で寝てる場合じゃない！早く助けに行かなとね。

ガキュイン！

ああ！惜しい！炭治郎、あとちょっとで妓夫太郎の頸を斬れたのに！

ギーン！ドドドドドド！

私と宇髄さんは同時に炭治郎と妓夫太郎の間に入った。

妓(ﾀﾋんでない！ﾀﾋんでなかったコイツら…
本気で毒でが効いてない女の方は兎も角、男の方は分かったぞ！筋肉で無理やり心臓止めてやがったなあ！
そうすりゃあ、毒の巡りも一時的に止まる)

宇「『譜面』が完成した！勝ちに行くぞォオ！」

譜面とは、宇髄さん独自の戦闘計算式の事。
　分析に時間がかかるものの、敵の攻撃動作の律動を読んで、音に変換する。癖や死角も分かる。
　唄に合いの手を入れるが如く音の隙間を攻撃すれば敵に打撃を与えられるんだ。

でもね、今の宇髄さんは体に毒が回ってて敵の攻撃を捌くので限界。頸を狙うのは無理。

そうすると、頸を斬るのは私か炭治郎になる。

妓(円斬旋回を全て弾いた！男の方は確実に毒で弱体化してんだぞ！？ありえねえだろうが)

炭「千秋さん！宇髄さん！」

『止まらないで！跳んで！！』

妓(遅いんだよテメェはノロマ！どれだけお膳立てされても駄目な奴は駄目だ)

ガッ！

炭治郎の顎を鎌が貫通した…！

妓(お終いだなあ。毒でﾀﾋぬぜ)
炭(斬る！頸を斬る！諦めない、絶対に斬る)

ドギャ！

妓(コイツまだ刀を振りやがる！馬鹿か。
さっきだって俺の頸を斬れなかった癖になああ)

あれ？炭治郎の額の痣が濃くなって…？

炭「ガアアア！」

堕「アンタがアタシの頸を斬るより早くアタシがアンタを細切れにするわよ！」

善逸の方は…大丈夫。堕姫ちゃんより善逸の方が早い。必ず善逸が堕姫ちゃんの頸を斬ってくれる！

ギュゴゴゴ！

堕(！？何でよコイツ…お兄ちゃんが心臓を刺したのに…)

伊之助「俺の体の柔らかさを見くびんじゃねえ！内臓の位置をズラすなんてお茶の子さいさいだぜ！
険しい山で育った俺には、毒も効がね"え"」

かまぼこ隊「「「アアアアアアアアア！」」」

堕「お兄ちゃん、何とかして！」

『皆！刀を振り抜いて！！』

ザン！

堕姫ちゃんの頸が先に宙を舞い、続いて妓夫太郎の頸が落ちる。

ゴロゴロゴロ…

須「斬った！？斬った斬った！！キャーッ！
斬りましたよォ雛鶴さん。草場の陰から見てて下さい」

ま「アンタ意味分かってんの！？馬鹿！？」

何か…様子がおかしい。
マズい！土壇場の攻撃が来る！

感謝！！→←反撃　炭治郎の章

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